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とりあえず、歩いていただけじゃあ何も成果は得られなさそうだ。
しかし、私のアクア・クイーンは飛べないし、露伴のヘブンズ・ドアーも射程距離が短い。
まあ、またエコーズに飛んでもらうしかないかもな…。
露伴も私と同じ結論になったらしく、康一に飛ばせとつめよっている。
その時だった。
「あなたたち……『道』に迷ったの？」
さっきまでは誰もいなかった小道に現れたのはごく普通の少女だった。
でもこの少女……血の匂いがしない。
「なあ、君…血の匂いがしないが。人間か？」
私の言葉を聞いた少女は、一瞬だけ間を開けてから「案内してあげようか？」と繰り返す。
本当に案内してくれるらしい。
露伴が「ヘブンズ・ドアー！」と空中にペンを走らせ、そこに現れた絵を見た少女は倒れこむ。
どう考えても関係ない情報を読む露伴を二人で止めると、今起きたことを忘れると書き込んで本を閉じた。
スタンド使いではないらしい。
ポッキー占いをされた露伴が心理テストで返すと、急に少女…杉本鈴美は真剣な顔で前を向いた。
そして、指さした屋敷の中で行われた、ある事件のことを話し始める…。
「…これ、隣のおばあちゃんから聞いた話よ。
その事件の真夜中……この家の女の子が寝室で寝てるとね…
両親の部屋のほうで『ピチャリ！』『ピチャリ！』って何かがしたたる音で目が覚めたんですって。
何の音だろう？
女の子は『パパ！ママ！』って叫んだけど返事が、ないんですって。
でも、女の子はそんなに怖くなかったのよ。
なぜなら女の子のそばには愛犬がいたのよ。大きな番犬よ。
暗闇でもベッドの下に手をやると「ククーン」と甘えてぺろぺろ手をなめてくれたの。
『「アーノルド」がいるから安心だわ』
だけども、あいかわらず『ピチャ！ピチャ！』って音が何十分も続いているんですって…。
『どうしてパパとママはあの音に気が付かないんだろう…？』
ついに女の子は何の音か調べに行くことにしたのよ」
康一が生唾を飲む音が聞こえた。
「廊下に出て『ピチャ！ピチャ！』って音の正体がわかった時、女の子に初めて恐怖が襲ってきたのよ。
壁のコート掛けには愛犬アーノルドが、首を切られてブラさがって死んでたの。その血がしたたってたの…ピチャピチャって音は。
突然ベッドの下から声がしたわ！
『お嬢ちゃんの手ってすべすべして可愛いねクックックーン。両親もすでに殺したぞ』
そして！どの女の子も殺されたのよォーッ！」
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珠雨(プロフ) - 見たかったので嬉しいです！ありがとうございました！ (2019年6月20日 0時) (
レス) id: c32d1c54bf (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 珠雨さん» 申し訳ございませんでした！非公開のままにしていたので今公開しました！ (2019年6月20日 0時) (レス) id: 3df8fd3191 (このIDを非表示/違反報告)
珠雨(プロフ) - あの、５話が抜けてますよ…？ (2019年6月17日 2時) (レス) id: c32d1c54bf (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ありがとうございます！次は5部の原作の前なので、例のごとく無茶ばかりする主人公を温かく見守ってやってください！ (2018年9月4日 18時) (レス) id: 7da074e648 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 4部も面白かったです...！続き待ってます！主人公がどうなるか(どうなってるか)とても気になります...！楽しみです(^-^) (2018年9月4日 12時) (レス) id: 325d5630b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆ | 作成日時：2018年8月2日 12時
