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「あ、おい泣かないでくれよ。にじんで読みづらくなる」
「…すまない。あまりにも懐かしい顔でな」
「…ああ、これか。あれだろう？100年以上前の幼馴染とその奥さんたちなんだってな」
「その通り。…もし私の記憶に君の役に立つものがあるのならいくらでも使ってくれ。思い出が…私一人の記憶にとどめられるのはもったいないからな。その代わりそこの康一のページは返してやってくれ」
ふん、と私の言葉を鼻で笑った青年は、机の上の紙を手に取って康一の破れたページに押し付けた。
紙はすうっと一枚に戻っていく。
「やっぱり偽善者だな。記憶にも誰かを助けて傷だらけになったり体を失ったり腕を切られたり…よくもそこまで他人のために尽くせるものだ」
「別に他人のためにやっているわけじゃあないよ。私は、『私の前で知り合った人間、仲良くなった人たちが死ぬのを見たくない』という自分自身のためにやっているんだ。だから、私がケガして済むのならそれでいい」
少しだけ考え込んだ青年は、静かにページを閉じた。
動けるようになる。
「ネタが多すぎるし、これから原稿に取り掛かるからもういい。また今度来てくれ。電話は使えるのか？」
「あ、ああ。メールと電話くらいなら何とか…」
「まあ、100年前にはなかったしな。これ、僕のメールアドレスと電話番号だ。連絡したらすぐに来てくれ」
「分かったよ。……ああ、君の名前は？」
「僕は岸部露伴。漫画家だ。スタンドはヘブンズ・ドアー。他人をさっきみたいに本にして記憶を読んだり命令を書き込むことができる」
「そうか。改めて自己紹介だけさせてもらうよ。私はA・Aだ。スタンドはアクア・クイーン。他人のスタンドを奪って5体までストックできる」
「ああ。じゃあ出て行ってくれ」
「うん。失礼したな」
外に出ようとすると、なぜか後ろから露伴もついて来た。
？…まあ、確かに他人が家の中にいるのは嫌だよな。変なところ見られないようにかな。
玄関のすぐ外にいた仗助、億泰、康一、カーズ。
カーズに至っては暇そうにしている。
「…変な頭だなァ？」
小さくつぶやかれた露伴の言葉。
その言葉を聞き、康一と億泰が顔を青くした。
プツーン
仗助のほうからその音が聞こえた。
その日から露伴は入院。
私も見舞いに行った。
そして、仗助と露伴の中はとてつもなく悪くなったとさ。
これでひと段落だ。承太郎は明日帰って来るな。明後日は露伴に呼ばれているから、明日はゆっくりするか…。
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珠雨(プロフ) - 見たかったので嬉しいです！ありがとうございました！ (2019年6月20日 0時) (
レス) id: c32d1c54bf (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 珠雨さん» 申し訳ございませんでした！非公開のままにしていたので今公開しました！ (2019年6月20日 0時) (レス) id: 3df8fd3191 (このIDを非表示/違反報告)
珠雨(プロフ) - あの、５話が抜けてますよ…？ (2019年6月17日 2時) (レス) id: c32d1c54bf (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - ありがとうございます！次は5部の原作の前なので、例のごとく無茶ばかりする主人公を温かく見守ってやってください！ (2018年9月4日 18時) (レス) id: 7da074e648 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 4部も面白かったです...！続き待ってます！主人公がどうなるか(どうなってるか)とても気になります...！楽しみです(^-^) (2018年9月4日 12時) (レス) id: 325d5630b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆ | 作成日時：2018年8月2日 12時
