14 ページ14
それからしばらくして、ようやくジョナサンの意識が戻った。
みるみるうちに元気になり、残っているのは腕の骨折のみだ。
退院して、今はエリナと仲良くデートしている。
「ねぇ、A！今からエリナと散歩に行くんだけど、一緒に行かないかい？」
「だが、デートなんだろう？私が間に入ったら困るだろう？」
「いいのよ！一緒に行きましょう？」
「そこまで言うなら…」
3人で仲良く外を歩く。
私はエリナの隣に、そして二人がいちゃつくのを邪魔しないように少し離れて歩いている。
「A、あの人…」
「ああ」
私たちの後ろ、少し離れたところにある柵に寄りかかっている人影がいた。
まあ、すぐにそこから離れてしまったが……。
「どうかしたの？」
「いや…なんでもな………！」
「！？」
いきなりさっきの人影が目の前の花壇に座っていた。
シルクハットを被り、スーツを着て手にはサンドイッチを持った男性だ。
その男性はジョナサンとエリナ、そして私の名前を当て、座ったままの姿勢でとても高く飛んだ。
「お…襲ってくるゥ！」
「よく生き残れたものだ、あの『石仮面』の力から！だが、生きているぞ。『石仮面』の男も！」
ジョナサンと私が思わず驚きの表情を浮かべる。
『石仮面』……そして、『石仮面』の男、すなわちディオがまだ生きていること！
さらに、そのことをこの謎の男性が知っていると言うこと！
その全てに驚いて固まった私とジョナサンの肺のあたりに、男性が小指を入れた。
肺の中の空気が……く、苦しい……ッ！
私とジョナサンは倒れ、後ろにいたエリナが慌てて駆け寄ってきた。
男性を責めるエリナ。
だが、私とジョナサンにはある変化が訪れていた。
「痛みが！骨折した腕の痛みがッ！」
「な、何か不思議なものが体を駆け巡っているような感覚が…」
「ふぅむ……ミス・Aの方が元々持っている力のおかげでよくわかるようだな」
「貴方は…私たちに何を？」
「答えを見せてやるよ、ついておいで」
ジョナサンの腕を治し、そして私の体を駆け巡るこの謎の力のことを教えてくれるらしい男性。
そして…私たちの長い冒険は、ある意味この地点が転機であり、始点だった。
私たちは、そこで逃げるのではなく、この冒険に関わる選択肢を選んだのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あゆ(プロフ) - オリフラ外しました！ご指摘ありがとうございます！ (2018年2月19日 7時) (
レス) id: b9f3a566bf (このIDを非表示/違反報告)
杏*あんず*(プロフ) - オリフラ立ってますよ！このままだと違反報告ものです！早めに外しましょーね！ (2018年2月19日 2時) (レス) id: 1023204a37 (このIDを非表示/違反報告)
美樹(プロフ) - これは二次創作ですので、オリジナルフラグを外して頂けませんか？ (2018年2月19日 0時) (レス) id: e536c968fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あゆ | 作成日時：2018年2月19日 0時
