それでも空は 3 【夏油傑】【五条悟】 (ページ33)

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Aside

五条｢じゃあお前はAにも責任があるって言えるか？悪い所あったから責任あるだろってAにも言えんのか？お前が言ってるのはそういうことだろ｣

私は私の悪かった所が山ほど言える

沖縄滞在の延長に反対しなかったし

悟を1人残して行ったし

あの男の気配に気づかなかったし、

でも逆に、悟や傑の悪かった所は言えない

例を挙げられても、それを事前に防げなかった私が悪いって言えてしまう

悟も傑も私も、

みんな馬鹿だから

自分の悪い所ばかりあげて残りの2人は悪くないって考えてる

全員が自分に責任を押し付ける

変な責任転嫁

お前は悪くない、と言われれば

お前には関係ない、と突き放されてる感じがして

それが嫌で自分が全部悪かったから、と言い返すんだ

でももっと馬鹿なのは、

それをわかった上で自分を曲げる事が出来ない

全員が頑固者って事だ

夏油｢すまない、、少し神経質になっていたよ、｣

五条｢いい、、、俺も、変な事言った、｣

夏油｢上への報告、ありがとう、｣

五条｢別に、、、少し休めよ｣

無言の時間があって

タツタツと、

向こう側の廊下へ歩いていく音が聞こえた

足音は1人分

どちらかは共有スペースに残っている

少し迷ってから

私は歩き出した

夏油｢A、｣

残っていたのは傑だった

夏油｢もしかして、聞いてた、？｣

A ｢、、何を？｣

嘘をついた

気づかない振りをしたい気分だったから、

夏油｢そう、｣

ソファーに座っている傑の方はできるだけ見ないで

自販機の前に立って硬貨を入れる

買ってさっさと部屋に戻ろう、

そう思っていたのに、

ホットココアのボタンには売切れの赤い文字

飲むのはほとんど私だから今まで売切れなんてなった事ないのに、

すると、

夏油｢いるかい？これ｣

そう言った傑が持っているのはホットココア、

夏油｢さっき隣のコーヒーを買おうとしたのに間違って押してしまってね｣

無視する訳にもいかなくて

私はコーヒーのボタンを押して取り出した

そして、

A ｢交換しよ｣

傑に差し出した