それでも空は 3 【夏油傑】【五条悟】

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Aside






グサッ、






黒井 ｢A様！！｣







何も見えないが、確かに私の左腕には何か刺さってる


人影もない、






A ｢っ、｣






そこにいる見えないナニカを左手で掴み、浴場内へ引っ張った





｢あら、｣






右手で動揺している理子を突き放し扉を閉める







A ｢悟と傑が前にいるはずだから理子はさっさと合流！黒井さんはしばらく女湯に人いれないで！！｣






それだけ叫んで、浴場内に引き込んだナニカを探す






掴んだ感触、あれは人間の腕だ


きっと刺さったのはナイフ






｢表の2人だけが護衛かと思ったら、違うのね｣





姿は見えないのに声は聞こえる




気持ち悪いな、






A ｢見えないのはあんたの術式？風呂で暗殺とか趣味悪いよ｣






｢お褒めの言葉だと受け取っておくわね｣






気取った喋り方の女だ



あの角度、理子の頭目掛けてナイフをぶっ込んできたんだ


手が出るのが一瞬でも遅かったら、右手でも出てたなら、



理子は死んでいた




ここまで自分の勘に感謝する日が来るとは思わなかったね






目に見えない敵でも呪力の流れで位置はわかる


3秒触れることができたなら私の術式が使える






狙いを定めて、構えた時だった、






｢私の術式はねぇ、自身と触れたものの姿を消すことが出来るの｣





、？


術式の開示か


なんで今、






｢単純な術式だけど使い勝手いいのよ？こうやってね、術式を開示すると、、、呪力さえもきれいさっぱり消えちゃうの｣






しまった、！！





そう思った時には右腕に痛みと血が流れる





術式開示は能力の底上げ、


呑気に聞いてちゃダメだった





｢うふふ、貴女、結構可愛いのね｣





呪力も消されてしまえば相手を察知出来ない





策を考えている間にも体に切り傷が増えていく


凶器のナイフは複数個、投げてるのか


しかしどれも致命傷にはならない






A ｢ははっ、この状況楽しんでるってわけね｣






｢あらご名答、綺麗なものっていいでしょ？それが傷ついていくのはもぉっと、、いいでしょ？｣





耳元で声が聞こえ、すぐに腕を動かすも、





｢んふ、綺麗よ貴女、白い肌に鮮やかな赤色がつらつらと、｣





さっき掴んだ時に術式使っとけばよかった、


耳障りな声も鬱陶しい





A ｢まじで趣味悪い、｣





こっちは素っ裸だってのに、

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