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「本当に恥ずかしい...
でもありがとうございます」
彼女は片手で顔を隠しながらペコペコする。
俺はその様子に笑ってしまう。
「いえいえ、でも心臓止まるかと思いました。」
俺がそう言うと、彼女は「私もです。」と笑う。
ふにゃっと笑う人だった。
「ここ、いい場所ですね。」
人気もないし、騒音もしない。
堤防の下に屋根付きのベンチと街灯がひとつあるだけで、
反対側の川沿いも暗い。
星がとても良く見える場所だった。
「私だけかと思ってました。ここ知ってるの。」
「いや、僕知らなかったですよ！今日始めて来たんです。」
そう言うと彼女は「そうですよねぇ」と言った。
どういう意味だろう？
「私ここ最近だいたい毎日いるんで...笑」
そういう意味か。笑
しかも毎日ってすごいな。
「毎日いるんですね、笑
飲んだら堤防の上は危ないですよ」
俺がそう伝えると、彼女は焦った様子。
「毎日飲んでるわけじゃないです...!!!
今日はいつもより疲れちゃって....!!!!」
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作者名：ミル | 作成日時：2017年8月23日 21時
