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エースside
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「ラギー先輩っ、さっきA先輩の口に入れたのってなに」
先輩たちの話を耳にした後、オレはラギー先輩の元にいた。
「...オレに聞かれてもねぇ。あれサムさんにもらったものだし。あーでもただの飴じゃないだろうなあ。媚薬の匂いしてたし」
「はっ?媚薬!?」
「微量だけど鼻がいいからすぐ分かったッスよ。あ、もしかしてAちゃんに何かあったり?」
「何か.....いやオレがこの目で見た訳じゃないけど、ケイト先輩に運ばれたA先輩の様子がおかしかったって……」
「...あーまずいッスね。微量だから大丈夫だと思ったんすけど」
「何かないんすか、元に戻す方法」
「効くかどうかは分からないッスけど.....」
ーーーーーー
「っ!待てって!!」
「はぁ、はぁ、ストーーップ!!」
オレの声と同時にケイト先輩の声が聞こえた。
見えた光景は彼女がケイト先輩を押し倒し鎖骨に唇を押し付けているところだった。
「先輩っ」
腕を引きケイト先輩から彼女を離す。
「エースぅ、私、変なの.....なんだろねこれ...」
ベッドの骨組みを背もたれにA先輩を座らせた。
その上のベッドではケイト先輩が制服を直していた。
「先輩。先輩は媚薬が入った飴を食べたんだよ。効くかどうかは分からないって言ってたけどこれ飲んで」
「ちょっと待って、エースちゃん。媚薬って」
ラギー先輩から渡されたのはサバナクロー寮の談話室に流れる滝の水だった。あの滝の水は神聖なものらしく何でも治る魔法の水なのだとか。
彼女が飲み終えるのを待ち、経緯を話した。
＊
「けーくん、ごめんなさいっ!」
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作者名：天音 | 作成日時：2022年3月10日 19時
