ヴィル様のお気に入り31 ページ32
Aが居なくなって数日が経った。
エペルはAの部屋の前で足を止めた。
ルークに話を聞くまで何も気づかなかった。
ヴィルの様子にも……
ｴﾍﾟﾙ「彼女さ何がすたっきゃ許さね」
Aの部屋のドアに触れ呟いた。
思い出すのはAの笑顔ばかりで、スキンケア用品の補充の時も、りんごジュースを持って行った時も。
ｴﾍﾟﾙ「あ」
そこでハッとする。
Aの部屋に入りドレッサーの上を見た。
やっぱり。
ヴィルが作ったスキンケア用品や化粧品諸々が
綺麗に並べられていた。
これらはAのお気に入りだったものだ。
そして冷蔵庫に向かう。
こちらも綺麗にりんごジュースが並んでいた。
TO A
ｴﾍﾟﾙ渡したい物があるんだけど、今大丈夫かな
某トークアプリでAに連絡をいれた。
するとしばらくもしないうちに既読がつき
Aごめん、今モストロラウンジでバイトしてて
バイト？
と疑問に思ったけれど
ｴﾍﾟﾙ分かった。じゃあモストロラウンジに行くね
エペルはそう返すとスマホをポケットにしまい
荷物をまとめAの部屋から出ていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その頃モストロラウンジでは。
ｱｽﾞｰﾙ「業務中のスマホの使用とは関心しませんね」
洗い物の合間にスマホを見ていたら
後ろから声がした。
「すいません、すぐ片付けます」
スマホをポケットにしまい、お皿を洗っていく。
ｱｽﾞｰﾙ「……なってませんね」
「え？」
ｱｽﾞｰﾙ「食器は繊細なものです」
ｱｽﾞｰﾙ「ゴシゴシ洗うのではなく、優しく扱ってあげないと」
ｱｽﾞｰﾙ「女性のように」
「っ！」
後ろから手が伸びてきたかと思うと
ほわり、香水の匂いがAの鼻腔をくすぐった。
そして耳元で聞こえるアズールの声。
なにこれ？
ｱｽﾞｰﾙ「こうするんですよ」
Aを後ろから覆い洗い方をレクチャーする。
繊細なのはアズールの手だ。
ヴィルとはまた違う綺麗な手をしている。
手フェチではないはずなのにそこばかり目がいってしまう。
キュッと蛇口を捻る音がして
アズールの身体も離れていく。
ｱｽﾞｰﾙ「わかっていただけましたか？」
「は、い」
ああ、ダメだ。
オクタヴィネルの人たちには
翻弄されっぱなしだ。
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天音(プロフ) - ハリネズミさん» ラギーくん、いいですよね！私もすきですっ！ありがとうございます！ (2021年6月18日 18時) (
レス) id: 5e1a8784a8 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネズミ(プロフ) - こんにちは！ハリネズミって言います！ラギーがすき過ぎて、もう最っっっ高です！！！更新頑張って下さい (2021年6月17日 16時) (レス) id: 7e7ed6e017 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 桜ひかりさん» コメントありがとうございます！おじたんオチにしようと思ってますー亀更新気味ですがよろしくお願いします！ (2021年5月14日 17時) (レス) id: 0780d0663d (このIDを非表示/違反報告)
桜ひかり(プロフ) - レオナパイセンオチの香りを察知！！！！ヴィル様闇落ちしてまうのか気になってしかたねぇっべ！！！更新楽しみにしています！！！ (2021年5月13日 23時) (レス) id: 549174fdc6 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます！そう言って頂いて嬉しいですっ (2021年4月17日 17時) (レス) id: fea5169f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天音 | 作成日時：2021年4月4日 10時
