ヴィル様のお気に入り30 ページ31
ｴｰｽ「待て待て待て
ｴｰｽ「ツッコミどころ多すぎなんですけどっ」」
ﾃﾞｭｰｽ「シェーンハイト先輩がヤンデレ……」
ﾃﾞｭｰｽ「危険を察したリーチ兄弟に連れ出され今はオクタヴィネルにいて」
ﾃﾞｭｰｽ「オクタヴィネルに置く代わりにモストロラウンジで働く事になった……？」
食堂で事のいきさつを友人たちに話した。
Aはカルボナーラを食べながら頷いた。
ｴｰｽ「で。いつポムフィオーレに戻れんの」
「わかんない」
そうだ、いつ戻れるのだろう。
果たして戻れるのだろうか。
わからない。
ﾃﾞｭｰｽ「そんなに深刻なのか、シェーンハイト先輩は」
「……うん、そうかも」
うっすら残る手首の痕に目をやった。
あの時のヴィルには恐怖を覚えた。
ｴｰｽ「……俺たちの寮に来いよって言いたいところだけど」
ﾃﾞｭｰｽ「ああ、うちの寮には空きがない」
「ありがとう、気持ちだけで十分だよ」
嫁に行けない理由を話すにあたり、それまでのいきさつを話さなければならず、その話は薄れてしまった。
ｴｰｽ「頑張れよ、A」
ふわり、頭にエースの手が乗った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
???「ヴィルさん」
ｳﾞｨﾙ「……ジェイド」
ジェイドは中庭を歩くヴィルに声をかけた。
ｼﾞｪｲﾄﾞ「食後のウォーキングですか」
ｳﾞｨﾙ「そうよ。アタシに抜かりはないの」
ｼﾞｪｲﾄﾞ「ご一緒しても？」
ｳﾞｨﾙ「好きにすれば」
ジェイドはヴィルに歩幅を合わせ歩く。
ｼﾞｪｲﾄﾞ「一つヴィルさんにお聞きしたいことがあるのですが」
ｳﾞｨﾙ「なによ。勿体ぶらないで言いなさい」
では、とジェイドはポケットからバンダナを取り出した。
ｼﾞｪｲﾄﾞ「あなたは、Aさんを独占したいという願望を込めてこちらを彼女に？」
ｳﾞｨﾙ「なんであんたがそれを持ってるの」
ｼﾞｪｲﾄﾞ「なんででしょうか」
ｳﾞｨﾙ「……」
ｼﾞｪｲﾄﾞ「質問に応えてもらっても？」
ｳﾞｨﾙ「……これをあの子に巻いた時は、そんなこと考えてもみなかった」
ｳﾞｨﾙ「けど、巻き終えたあの子を鏡越しに見た時、閉じ込めたいと思った」
ｳﾞｨﾙ「そこからどんどん膨れ上がっちゃったのね」
ｳﾞｨﾙ「……今もあの子に何するかわからない」
ｼﾞｪｲﾄﾞ「…………」
ｳﾞｨﾙ「本当に閉じ込めてしまうかも」
ｳﾞｨﾙ「魔女の呪いによって」
ｳﾞｨﾙ「……今度は本当に」
ボソリと言った言葉はか細く消えていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 517人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天音(プロフ) - ハリネズミさん» ラギーくん、いいですよね！私もすきですっ！ありがとうございます！ (2021年6月18日 18時) (
レス) id: 5e1a8784a8 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネズミ(プロフ) - こんにちは！ハリネズミって言います！ラギーがすき過ぎて、もう最っっっ高です！！！更新頑張って下さい (2021年6月17日 16時) (レス) id: 7e7ed6e017 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 桜ひかりさん» コメントありがとうございます！おじたんオチにしようと思ってますー亀更新気味ですがよろしくお願いします！ (2021年5月14日 17時) (レス) id: 0780d0663d (このIDを非表示/違反報告)
桜ひかり(プロフ) - レオナパイセンオチの香りを察知！！！！ヴィル様闇落ちしてまうのか気になってしかたねぇっべ！！！更新楽しみにしています！！！ (2021年5月13日 23時) (レス) id: 549174fdc6 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます！そう言って頂いて嬉しいですっ (2021年4月17日 17時) (レス) id: fea5169f81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天音 | 作成日時：2021年4月4日 10時
