4.給湯室 ページ4
飲み会も抜け出せたし今日はいつもよりいい目覚めをした気がする。
スマホを開けば安田くんとのトーク画面で、何も返事してなかったけどそれ以上連絡来てなかったから何も送らずにLINEのタブを閉じて準備を始めた。
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(Aさん、昨日途中で帰りましたよね？)
会社についてデスクに着いた時に幹事の子から言われた。
「ごめん、ちょっと体調悪くなっちゃって」
(あ、そうなんですか。私こそすみません。)
「いいよ、全然。」
「あ！お金、ごめん。払ってなかったよね？」
(え？お金なら安田くんから貰ってますよ)
え？安田くんが？なんで？
(あ、言わないでって言われてたかも…)
しまったみたいな顔してる幹事の子。
安田くんに口止めされてるの？
「…まあいいや、教えてくれてありがとう」
今度お昼奢るか、まあそのお金返せばいいかな。なんでとりあえず思って仕事をし始めた。
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《Aさん？》
「あ、大倉くん。」
お昼。コーヒー飲みたいなあって思って給湯室に来たら先に大倉くんがいた。
ちょっと話しません？って言われたから別に時間あるしと思っていいよって答えた。
《昨日ちゃんと帰れました？》
「え、うん。大倉くんも見てたの？」
《ヤスが気にかけてたんで、気になって》
「あー…ね？(笑)」
「それより、大倉くんなんか話あった？」
《…良かったら今度、俺とご飯行きません？》
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作者名：理沙 | 作成日時：2021年9月19日 11時
