EP.35 ページ35
*
祖母｢今日はご機嫌だね…何かいい事でもあったの？｣
帰るとおばあちゃんは私を見て笑顔でそう聞く。
｢うん、新しく出来た友達がね、
ちょっと落ち込んでるから一緒に元気付けてあげようって
もう1人の友達と今日話したの！｣
祖母｢元気になるといいねぇ…。｣
｢うん！…おばあちゃんもだからね？？｣
祖母｢はいよ…分かってるよ…｣
────今日もおばあちゃん、元気そうで良かった…
5月5日。22時00分。
頭の中でずっと與那城くんのことが離れない。
メンバーの皆にも言えていない事…
純喜さんも知らなかった事…
與那城くんが何を考えて、
あの時病院に行った事を嘘ついたのか…
…って考えてる事もきっと迷惑だったりする。
私、お節介だな。
與那城くんのことが好きだからって、
こんな風に考えるのはダメなのに。
與那城くんが私に何でも言ってくれる、
そんな関係になれたらいいのに…。
｢ダメだ…願ってばっかり…｣
少し自己嫌悪に陥って、頭を悩ませた。
？｢A。｣
｢…？？｣
ケーキ屋さんを出て、帰ろうとした時。
呼ばれる声に振り向くと、ずっと私の頭の中にいた人がそこにいた。
｢與那城くん…！！｣
奨｢久しぶりだね！元気にしてた？？(笑)｣
｢私…元気じゃなかったです…｣
奨｢え？体調悪かった？？｣
｢はい、すごく悪かったです…與那城くんのせいで…｣
奨｢嘘…？！本当に？…それは…ごめん。｣
｢あ…いえっ！！ごめんなさい！！(汗)
本当に体調悪かった訳じゃなくて…その…っ///(汗)｣
奨｢はははっ…(笑)｣
｢何が…面白いんですかっ…(汗)｣
奨｢ごめんごめん…すごく幸せだなーって思って…(笑)｣
｢え…？｣
奨｢そんな悲しい顔しないでよ(笑)｣
｢悲しくなんて…與那城くんの事、心配してたんです！｣
────あー…ダメだ私…こんなこと言いたいわけじゃないのに…
奨｢ありがとね…心配してくれて…。
でも忙しかっただけだから大丈夫だよ。
ごめんね、会いに来れなくて…｣
｢あっ…会いたかった訳でもなくて…
いや…あ、会いたかったんですけどっ…(汗)｣
久しぶりに会って会話になってない私。
こういう所で支える言葉かけられれば、って何度も思う。
奨｢うん、分かってるよ。
心配で純喜の相談とかも聞いててくれてたんだよね？
本当にありがとう。こんな時間だし…送ってくよ。｣
｢あ、いえ…大丈夫です…｣
奨｢ううん。送らせて？｣
今日はなぜか、與那城くんと目が合わせられない。
今まで、こんなこと無かったのに。
────今日…なんか、辛いな…
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きなこ - 初めまして。こんばんは。最初から続けて読ませて頂きました。すごく素敵なお話で、終始ドキドキでした。物語の中でも、與那城くんの包み込むような優しさが溢れ出ていて、読んでいて幸せな時間でした。続きを楽しみにしてますね。 (2023年3月30日 23時) (
レス) @page37 id: 268a4b8156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Miaya | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/
作成日時：2020年3月9日 0時
