EP.34 ページ34
*
｢あ、おはようございます。
この前は本当にすみませんでした…｣
そう言って頭を下げて先日ドタキャンしてしまったことを、
後から来た純喜さんに謝る。
純｢ううん、いいよ全然！(笑)
俺も休みの日やったからゆっくり休めたし！
問題ない問題ない！｣
────許してくれちゃうんだ…優しいなぁ…
そう思いながら純喜さんに見とれてしまった。
純｢どうしたんそんな顔して〜(笑)｣
｢あ、いえ！(汗)では本題の方へ…！！(汗)｣
純｢奨くんと病院行った時、様子どうやった？｣
｢あ…1つは看護師さんに名前呼ばれても気づかなかったんです。
何事か考え事をしてたようで…
笑顔が引き
私の気のせいかもしれないですけど、
やっぱり何か1人で悩んでるんじゃないかって思って…｣
純｢あ〜…やっぱ様子聞くだけだと分からんな…
あ、いいこと思いついた！｣
｢…何ですか？｣
純｢休みの日に尾行する！…とかどう？｣
｢えっと、それって…
與那城くんの後をつけるって事ですよね…？
軽く犯罪なんじゃ…(苦笑)｣
純｢大丈夫やって！
偶然通りかかったって言えばこっちのもんやって！｣
｢こっちのもん…(笑)
でも…純喜さんと私が一緒に歩いてたら勘違いされません？
與那城くん…鋭そうですし…｣
純｢いや、その逆！
あの人そういうん気づかないから。多分(笑)｣
｢絶対でないと困ります！
尾行なんて知られたら…なんて思われるか…｣
純｢A、奨くんのこと好きやからなぁ。｣
｢そうですね…｣
純｢やっぱそうか〜(笑)｣
｢え？！…あっ、その…好きというのは…//
友達として…！ファンとして…！！(汗)
そういう意味での好きです！！/////｣
────純喜さん…どさくさに紛れて…！！
なんで私も素直に"そうですね…"なんて言っちゃってるの？！///
顔が熱くて、手元にあった水を飲み干した。
純｢顔真っ赤やん(笑)｣
｢ご心配なく！(汗)すぐに熱は引きますので…///｣
純｢黙ってるから大丈夫っすよ…(笑)｣
────怪しい…その笑顔は怪しいっすよ！！
純｢ま、冗談はここまでにして…
とにかく俺らにも話してないとなると、
マネージャーが知ってるかもしれんし聞いてみる！
気づいたことあったらいつでも言ってな？
メンバーのピンチはグループのピンチやから！｣
｢分かりました…｣
そう言って純喜さんと別れた。
────與那城くんには…素敵な仲間がいるんだ…
そう思いながら、
純喜さんと楽しそうに笑う與那城くんを思い出して
私も自然と笑顔になった。
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きなこ - 初めまして。こんばんは。最初から続けて読ませて頂きました。すごく素敵なお話で、終始ドキドキでした。物語の中でも、與那城くんの包み込むような優しさが溢れ出ていて、読んでいて幸せな時間でした。続きを楽しみにしてますね。 (2023年3月30日 23時) (
レス) @page37 id: 268a4b8156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Miaya | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/
作成日時：2020年3月9日 0時
