EP.32 ページ32
*
また與那城くんに奢ってもらってしまった。
私は與那城くんにどう恩返しをしたら良いのか無い頭で考える。
でも上手いことになかなか思いつかない。
奨｢今日はなに自己紹介しようかなー…｣
｢今日は私からしましょうか…？｣
奨｢うん。お先にどうぞ！｣
｢あ、じゃあ…えっと…1995年1月8日生まれの24歳です！｣
奨｢え、一緒！！俺も95年の10月25日生まれ！｣
｢え！ほんとですか？！｣
奨｢やっぱりなんだかんだ知らないことばっかりだね(笑)｣
｢そうですね！私より大人なので年上かと…(笑)
同じ歳…すごく嬉しい// …あ、図々しくすみませんっ！｣
奨｢ううん、俺も嬉しい。よかった、笑顔になってくれて！
さっきまでずっと…いつもより気を遣われてる気がしたから！｣
｢心配させてしまってすみません…(汗)
あの、病いn…｣
勢いで病院で見かけた事を言いそうになってしまった。
────危なかった…でも隠しててもいいのかな…。
奨｢ん、病院…？｣
｢あ…えっと…(汗)
病院…その…もう行かなくて大丈夫なんですか？！｣
────何言ってんだろう…。
本当におかしい人に思われちゃうよ…。
奨｢うん！Aと行った日以来、行ってないよ！｣
｢え…｣
────嘘…
確かに私は出会って間もない赤の他人で、
相談されるようなタイプの人間じゃない。
でも、あの悲しい顔が頭から消えなくて、
あれからずっとそればかり考える。
────純喜さんに話してれば…私には話さなくてもいいけど…
検査結果だけじゃなくて…
他のことももし1人で抱えていて苦しいなら、そばにいてあげたい。
そんな資格ないけど…大切な人の苦しむ姿を見るのは嫌だ…
奨｢今日は…今の気持ち、にしようかな！｣
｢今の気持ち…？｣
奨｢俺ね…Aが頑張ってる姿見るの好きなんだ…｣
｢えっ？//｣
奨｢おばあちゃんのためにお見舞いに行ったり、
遅くまで仕事頑張ってたり、自分の時間がないのに、
やっとできた自分の時間も人のために使っちゃってたり…(笑)
そういうの見ると俺も頑張ろうって思える。｣
｢そんな…私…人の役に立つのが好きというか…(苦笑)
そういう風に自分の存在を確かめてるっていうか…
ごめんなさい、なんて言っていいか…(苦笑)｣
奨｢ううん、分かるよ！
必要とされてないと居場所って分からないよ。
でもAの居場所はちゃんとあるから大丈夫。
1人じゃないから…って…また変なこと言っちゃったね(苦笑)｣
────いつもこうやって言って欲しいことを言ってくれる…
私は…與那城くんの助けになれないのかな…
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きなこ - 初めまして。こんばんは。最初から続けて読ませて頂きました。すごく素敵なお話で、終始ドキドキでした。物語の中でも、與那城くんの包み込むような優しさが溢れ出ていて、読んでいて幸せな時間でした。続きを楽しみにしてますね。 (2023年3月30日 23時) (
レス) @page37 id: 268a4b8156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Miaya | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/
作成日時：2020年3月9日 0時
