EP.29 ページ29
*
純｢ごめん、トイレめっちゃ混んでたわ〜(笑)｣
｢あ、おかえりなさい純喜さん！｣
純｢わーお、おかえりやって…(笑)照れるやん！(笑)｣
奨｢はいはい…(笑)次何乗りたい？？｣
｢コーヒーカップ乗りたいです！｣
純｢おお〜乗ろう乗ろう！｣
2人の楽しんでいる姿を見てるだけで元気が出る。
ずっと今まで暗かった私が嘘みたいに思えるほど、私に光をくれる。
────おばあちゃん…私…信じられる友達できたよ。
この人達に出会えてよかった。
奨｢純喜回しすぎ…(苦笑)｣
｢ちょっとびっくりしましたね…(苦笑)｣
純｢よっしゃ！次何乗る〜？(笑)｣
奨 A
｢｢ちょっと待って(ください)…｣｣
見事に純喜さんのコーヒーカップの回しすぎにより、
私と與那城くんはダウン。
ベンチに座って体を休める。
純｢2人ともまだまだやって〜！テンション上げてこー！！｣
奨｢俺らも歳かな…(笑)｣
｢そうですね…(笑)｣
遊園地でこんなに楽しいのは初めてだった。
與那城くんと純喜さんといる時間は、私の知らない世界だった。
奨｢結構暗くなってきたね…そろそろ閉園時間じゃない？｣
｢あ、ほんとだ…あと1時間くらいですね…｣
純｢お土産買お！｣
｢はい…！！｣
もう少しだけこの時間が続けばいいのに、って心の中で思った。
私は本当は欲張りな女なんだと、この時に気づいた。
────よく考えたら…男性2人と出かけるなんて…
おばあちゃんが知ったらどう思うんだろう…
帰りは純喜さんとは別れ、
與那城くんがいつものように送ってくれる。
奨｢あ、また俯いてる。｣
｢い、いえ…！！
幸せ疲れ…っていうか…(汗)
あんなに楽しい遊園地は初めてで…(苦笑)｣
奨｢そっか、楽しかったなら良かった！
俺も使ってない筋肉使った気がする(笑)
…そうだ。いいこと考えた！｣
｢え…？｣
奨｢これから帰り際に、自己紹介を1つするってどう？(笑)
例えば…名前の由来とか〜、好きな食べ物とか〜、
自分の思ってる事とか！｣
與那城くんの"これから"という言葉に、
"これから"があっていいんだって安心した。
與那城くんの"これから"に、
一瞬でも私がいる事がすごく嬉しかった。
｢はい…(笑)
今日から、ですね。(笑)｣
奨｢たくさん伝えたいことがあれば全部伝えていいし、
逆に何も教えることがなくなったら、
相手に質問するとかでもいいと思うし！｣
｢私は多分、質問たくさんしそうです…(笑)｣
奨｢うん、そんな気がする(笑)｣
こうして、また與那城くんとの約束が増えた。
私は飛び跳ねて喜びそうになるのを必死で抑えた。
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きなこ - 初めまして。こんばんは。最初から続けて読ませて頂きました。すごく素敵なお話で、終始ドキドキでした。物語の中でも、與那城くんの包み込むような優しさが溢れ出ていて、読んでいて幸せな時間でした。続きを楽しみにしてますね。 (2023年3月30日 23時) (
レス) @page37 id: 268a4b8156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Miaya | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/
作成日時：2020年3月9日 0時
