その線は、繋がらない (ページ26)

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ひたすら繰り返される。

勝利くんの温もりと

優太の眼差し。

どちらかを選ぶ、と言っても

そうでない方と

会わなくなるわけではない。

でも、戻れるのかな。

高校生の頃にはもう戻れないのかもしれない。

数学の教科書を思い出す。

夏の熱いプールサイドを思い出す。

あの夏は二度と、ない。

戻れなくても

それでも

彼に思いを伝えたい。

今までの関係から

新しい一歩に進みたい、

そう、伝えたい。

許されるだろうか。

そんなこと考えている暇はない。

私は自分に素直になろう。

ここから新しい一歩。

私は軽く息を吐いて電話をかけた。

「もしもし。」

彼は2コール目で出た。

「…伝えたいことがあるの。」

“今から会えるかな”

さよなら。今までの私

さよなら。私の大好きな二人の男の子。

変わりたい。

…変われる。

アドレナリンは放出しっぱなし。

財布と携帯を無造作に持つと

家を出た。

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作者です。

たくさんの閲覧、評価、ありがとうございます。

さて、ここからの展開ですが。

せっかく二人いらっしゃるので

二人分作らせていただきました。

お好きな方だけ読んでも

両方読んでくださってもかまいません。

ここまで読んでくださった貴方に感謝申し上げます。

それではもう少々、お付き合いください。