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“腐れ縁”は本当に存在するらしく。
示し合わせたわけでもないのに
進学した高校も同じ。
中学時代に比べて
身長も伸び、食欲旺盛になって
いつのまにか野球部のエース。
同級生だけじゃなく先輩にもモテだして。
ムカつくと一緒に
どこかモヤモヤ、チクチク。
痛かった。
痛くて、
痛くて、
「よっ、今晩母さんが夕飯どうってさ」
「いいや。友達と食べに行く約束あるから」
「そっか…」
「…じゃあ。」
廊下や階段ですれ違っても
変わらず話しかけてくる優太につい冷たく接した。
優太の野球に比例して
通学も別になって休みの日も別になって
家も行き来しなくなって。
ほとんど話すこともなくなって。
それでいいんだと思ってた。
これが正解なんだって。
今思うとほとほと呆れる幼稚な論理。
入学して一年くらいは
同性の友達がたくさん増え、
そっちとばかり遊んだ。
放課後のアイス、安いメイク道具、
ファッション誌にイケメン俳優。
女の子の世界はキラキラ。
気づけば痛いことすら忘れていった。
なのに、突然。
本当に突然。
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いちかわ(プロフ) - 青りんごさん» ありがとうございます。 (2018年8月12日 15時) (
レス) id: 50dddb31e3 (このIDを非表示/違反報告)
青りんご(プロフ) - いつも見てます！頑張ってください！ (2018年8月10日 16時) (レス) id: b829962943 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちかわ | 作成日時：2018年8月10日 16時
