図書室の地味子さん【剣城京介】 (ページ7)

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(｀・ω・´)ゞ7 ページ7

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「あーあ、けっこう遅くなったな」

「南沢先輩がサボって本読んでたからじゃないですか！」

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図書室の戸締りなどは委員長がやってくれるとの事で、

俺たちは廊下をダッシュして部室に向かっていた。

全く、先輩がサボってなければもっと早く終わったのに。

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だが先輩は、全然気にする様子もなく

むしろ面倒臭そうに言う。

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「最初っからAがやってくれりゃ良いのになー」

「ちゃんと仕事してください」

「なんだよ。俺いない方が嬉しいだろお前」

「どっ⁉︎どういう意味ですかっ‼︎」

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平静に言われて思わず声を荒げる。

すると、おぉ？と少し嬉しそうにニヤニヤし始める先輩。

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…しまった。ハメられた。

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「へえぇー、お前がねぇー。

まぁクール同士も良いんじゃねぇの？うん」

「なっ、何言ってんですかやめてくださいよ‼︎」

「顔赤い」

「((バッ」

「嘘だしバーカww」

「くたばれアホ沢」

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吐き捨ててスピードを上げる。

なんかもう、この人嫌だ。

普段良い人なだけに

こういう時すげぇ残念に思える。

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「待てって怒るなよ。速ぇよ剣城」

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そして、俺の全力に平然とついてくるところもムカつく。

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「そりゃあ置いてくつもりで走りましたし」

「後であいつのメアド教えてやるからさー」

「なんであんたが知ってんですか。

ってか、なんか負けた気がするんで結構です」

「ほー。ま、頑張れよ」

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昇降口に着いた所で急に真面目声で言われ、ちょっと驚いて立ち止まるが、

先輩はさっさと行ってしまった。

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1年と3年の靴箱は遠いので、一旦別れざるを得ないからだ。

「…………」

なんか、変な気分になりながらも

徐に靴箱を開けた。

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「…ん？」

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靴を取り出そうとして、はたと気づく。

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靴箱の隅の

一通の手紙らしき、水色の長方形。

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……ぅえええええぇぇー⁉︎(；ﾟДﾟ)

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