story 10 ページ10
そして来ました体育館。
「今日はバスケな」
平然と言われた言葉に、
うぇぇーーい と嫌々だったり、喜んでいたり、面倒臭そうだったり、
色んな声が混じった声があがる。
だが、それも束の間。
10分後に開始するというクラス対抗(体育は1、2組合同)の試合にむけて、
男子は学ラン(上)を脱いで隅に放り投げると
各々で準備運動を始めた。
…こういう時の行動は早いよな、男って。
まぁ、それは俺も例外ではないのだけど。
「神童、パス練やろー」
学ランを脱いで
その辺にぶん投げた俺が神童に声をかけると、
彼は「あ、あぁ…」とぎこちない返事をして学ランを脱ぎ
素早く丁寧に畳んで隅に置き
マスクは一応つけっぱのままで、こちらに駆け寄ってきた。うわ几帳面。
…ん？
「…神童、お前…
なんか痩せた？」
「え？」
半袖のシャツから伸びる腕は、心なしか細い。
っつーか女子並みに細い気がする。
あとなんか白い。
まじまじと見たのは久しぶりだけど、
神童こんなんだったっけ…？
だが本人は、そうか？と言うだけだ。
「夏バテ？いや、忙しすぎで痩せたのかな。
大丈夫か？」
「ん？あぁ。そんな調子も悪くないし、
3食はちゃんと食べてるから、問題ないさ。
痩せて見えるなんて気のせいだろう、きっと」
「そう…かな」
なんだろう。なんか、引っかかる。
やっぱりどこか神童らしくない感じ。
忙しさって、こんなに人の印象を変えてしまうものなんだろうか、なんて考えると、
少し嫌悪と罪悪感を感じた。
「…神童」
「なんだ？」
「俺が出来る事はやるからさ。
あんま 無理するなよ…？」
「どうしたんだよ さっきから。俺は大丈夫だって」
笑いながら神童は言うけれど、俺の心の中に蹲る変なモヤモヤは消えてはくれなかった。
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風詠 麗音(プロフ) - 綾城さん» 返信ありがとうございます！ はい、絶対見に行きます！ この小説の中に出てきた剣城くんと彼女ちゃんの２人の関係が気になってたので、すごく楽しみです！ 時間があいた時絶対見ます！ (2014年4月21日 17時) (携帯から) (
レス) id: 7cd215395b (このIDを非表示/違反報告)
綾城(プロフ) - わああああぁぁぁっ！！///書いて早々コメントが頂けるとは思いませんでした！勿体無いお言葉マジでありがとうございますううぅぅぅー…！！更新頑張りますので、どうぞ次回作も楽しんで下さい！ (2014年4月21日 17時) (レス) id: 5bd9cb7cef (このIDを非表示/違反報告)
風詠 麗音(プロフ) - 初めまして！ 小説面白かったです！ 霧野さんの突っ込みとか面白くて笑ってましたww 次回作も見ようと思います！ 応援してます！ (2014年4月21日 12時) (携帯から) (レス) id: 7cd215395b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾城 | 作成日時：2014年4月20日 17時
