story 16 ページ16
*
ペタ、ぺたぺた
ナデナデ、スベスベ
むにぃ、ぐいっ
「……なぁ霧野」
「んー？」
スリスリ、つんつん、ギューっ、じーっ。
「…さっきから、一体何をやってるんだ」
「……………うぅん。ないな」
「何がだよ」
呆れたように言う彼をスルーして、
はああぁぁー…と長い溜息をついて机に突っ伏す。
言っておくが、落胆ではなく安堵の溜息だ。
帰りのSHR前の休み時間
がやがやと騒がしいいつもの教室の隅の席に座る神童に、
俺はとりあえず剣城に言われた ひと通りの事をやってみたのだ。
つまり、
喋り、触り、見つめ、抱きしめる
を全て。
顔、腕、肩、脚etcをぺたぺた触り
頭をナデナデして
頬をスベスベし、むにぃっと軽くつねって
ぐいっと髪を引っ張る。
からの、
背中に顔を押しつけてスリスリ
所々をつんつんして
ギューっと抱きつき、
神童の目をじーっと凝視。
なんかこっちを見てキャーキャー言ってる女子がいるけど気にしない。
さて。
結果として、ドキドキは湧いてこなかった。
(恋愛感情もってるなら、これだけやればドキドキすると思うんだけどな……)
まぁ、まず好きな人には
触るのすら躊躇われると思うが。
とりあえず、これらの結果から、
俺は神童にそういう感情は抱いてないという
結論に至った。
よかった。うん。純粋に良かったと思う。
若干自信が無かっただけに、けっこうホッとした。
じゃあなんで、体育の時間にドキドキしたんだっていう疑問はもう無視で。
神童は神童、これからも普通に俺の親友だ。
*
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風詠 麗音(プロフ) - 綾城さん» 返信ありがとうございます！ はい、絶対見に行きます！ この小説の中に出てきた剣城くんと彼女ちゃんの２人の関係が気になってたので、すごく楽しみです！ 時間があいた時絶対見ます！ (2014年4月21日 17時) (携帯から) (
レス) id: 7cd215395b (このIDを非表示/違反報告)
綾城(プロフ) - わああああぁぁぁっ！！///書いて早々コメントが頂けるとは思いませんでした！勿体無いお言葉マジでありがとうございますううぅぅぅー…！！更新頑張りますので、どうぞ次回作も楽しんで下さい！ (2014年4月21日 17時) (レス) id: 5bd9cb7cef (このIDを非表示/違反報告)
風詠 麗音(プロフ) - 初めまして！ 小説面白かったです！ 霧野さんの突っ込みとか面白くて笑ってましたww 次回作も見ようと思います！ 応援してます！ (2014年4月21日 12時) (携帯から) (レス) id: 7cd215395b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾城 | 作成日時：2014年4月20日 17時
