4. ページ4
# ♡
Side:Kento**
.
8年前、俺が小6の時の話
その頃好きだった女の子が居たんだ
学年でも人気が有った
それこそ学年で1位,2位を争う様な
美しい外見の持ち主で
でも、クラスは同じになれなくて
例えば 俺が1組だったら
彼女が4組みたいな。
それくらい離れて居て
だから休み時間に成ると駆け足で
彼女のクラスを見に行った。
今思えば、立派なストーカー(笑)
けどその頃はそんな事思うより先に
彼女を見に行きたかったんだ。
強い思い出と言えば、
算数のクラス。
算数の授業だけは唯一実力でクラスが
分けられていた。
彼女は一番上のクラス
その当時 算数が大嫌いだった俺は
正反対の一番下のクラス。
でもその瞬間ピンと来たんだ
唯一クラスが一緒に成れるのは
これしかない!! って。
結局、勉強しても勉強しても
嫌いなもんは嫌い止まりで。
一緒に成れる事は無かったけれど
それから少し経って
卒業式も間近に迫って来た時期に、
そろそろ告白しよう。って思い立ったんだ。
覚悟を決めて、
彼女の家に行った。
…けど遅かったんだ
俺が彼女の家に行った時
すでに彼女は引っ越して居た。
誰も居ない家の空気は
まるで俺の心を映してるかの様だった
それから次の日学校へ行くと
男子達の話は
彼女の引っ越しの話題が沢山だった。
これが、8年前の
俺の 最初で最後の
恋の話。
.
.
.
10人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぱ そ 丸 | 作成日時:2015年2月2日 21時