ビーチ ページ4
…♣
車に乗ってしばらく経って着いた場所は
電気がついている立派なホテルだった。
｢Aついてきて。｣
｢あ、うん！｣
運転してくれた方にお辞儀をして、
言われるがままアンについて行った。
ホテルの中は外観と同じぐらい立派で綺麗。
大音量の弾んだ音楽がどこからか聞こえてきて
それと同時に人の気配も感じた。
｢ねえ、アン。ここってなんなの？｣
｢それは後でNO.1が話すわ。｣
微笑んでるアンはそれ以上言わなかった。
.
.
.
｢ようこそ！理想の楽園､ビーチへ！｣
通された部屋でアンと、黒い服を着た女性、
眼鏡をかけた男性、強そうな怖い顔をした男性、
顔にピアスをあけているかっこいい男性、
部屋の空気は正直…気まずい。
アンでも誰でもいいから誰か何か話さないかな？
と、思っていた時だった。
サングラスをかけ自信満々に歩いて私に
話しかけてくるその人は王様みたいな人だった。
｢ボーシヤだ。よろしく｣
差し出された手に戸惑いながらも、
｢Aです…よろしくお願いします。｣
と握手を交わした。
｢あの…理想の楽園って？？｣
ずっと不思議に思っていたことを聞くと、
ボーシヤさんは笑顔で目の前の壁と思っていた扉を動かし
壁一面に貼ってあるトランプの絵柄を見せてきた。
｢いいか？トランプの絵柄を全部集めると元の世界に帰れる｣
｢…ｯ！本当ですか？！｣
元の世界に帰れる方法があったんだ…！
｢だが、帰れるのは1人だけだ。｣
｢え？ど、どういうことですか…？｣
ボーシヤさんはゆっくり説明してくれた。
ここ、ビーチではみんながトランプを集めるために
げぇむに参加して絵柄を揃えるために存在している。
そして1人ずつが元の世界に帰れるようになる。
たしかに、げぇむにクリアした時
カードが置いてあったし、絵柄と数字も違った。
ボーシヤさんの言う通り全部集められたら帰れるのかも。
｢どうだ？A｣
｢ビーチの一員になるかね？｣
そう問いかけてくるボーシヤさんに一瞬迷った。
ビーチの一員になるのと1人でカードを集めるのと…。
でも1人でこの残酷な世界で生き残れるなんて
私には無理だと思う。 …うん決めた。
｢ボーシヤさん。よろしくお願いします！｣
私は90度に頭を下げた。
｢ハハｯ！ああ。よろしくA。それと、”さん”はいらない。｣
｢よし!!それじゃあビーチのルールを教えよう。｣
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シオリ - ニラギのは少ないのでとても嬉しいので早く続きが見たいです。 (4月27日 21時) (
レス) id: 653f2e7127 (このIDを非表示/違反報告)
おり - とても面白いので続き早く見たいです (3月7日 11時) (レス) id: 5b39725ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃんちょめ | 作成日時：2024年2月5日 2時
