何故 ページ24
…♣
niragi side
カルト派が上にいて、
ボーシヤが新しいルールの説明に入った瞬間、視線を感じた。
大概あの女だろ。 …ﾌﾝやっぱりな。
俺と目が合うとあいつは嬉しそうに微笑んでる。
多分自分では抑えてるつもりなんだろうけど、バレバレ。
何故こうなった。
昨日の帰りを思い出す。
｢ありがとう。助けてくれて…｣
感謝されたのは初めてだった。
助けるということも慣れないことをした。
反応に困って舌打ちだけをして、とっとと帰りたかった。
｢好き…かも。ニラギのこと。｣
は？ なんて言った？
こいつが何を言っているのか理解できなくて、
ブレーキを踏む。
｢は？今なんつった？おめえ何言ってんのか分かってんの？｣
｢うん。ニラギのこと好きって言った。｣
まっすぐ目を見て伝えてくる。
なんで俺を好きになんだよ。意味わかんねえ。
｢きっしょ｣
少しだけむず痒い気持ちを隠して放した言葉に、
あいつは嬉しそうに微笑んでた。 変な奴…
今日の朝だって、昼間だって。
俺を見つけては嬉しそうにして声をかけてくる。
今だってボーシヤが3つ目のルールを発表して真剣な表情だったり心底怯えてる奴がいるのに、あいつはただまっすぐ俺を見て微笑んでる。
｢なにあの女。まじ無理｣
小さく呟かれた声が聞こえた。
横目で呟いた奴を見る。
腕を組んで睨んでる先は、あの女だった。
｢ほんと気に入らない。なんで幹部になってんだよ｣
｢ちょ、まりな。いいだろ別に。｣
｢は？元はと言えば、あんたがあの女を好きになったから…｣
そこまで聞こえて、他の奴らがまた｢ｲｪｰｲ！｣とか｢ｩｵｰ！｣
と叫んで、みんな自分の参加するげぇむ会場の紙を取りに行った。
さっきの2人はどこに行ったか探すと、もういなくなってた。
なんだあいつら。あの女の知り合いか？
会話の内容的に、まりな と呼ばれた女が
昨日言ってたいじめの原因か？
そこまで考えて思う。
…ﾌｯこんなこと考えても意味ねえ。どうでもいい。
少しだけざわつく感情に無視して部屋に戻る。
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シオリ - ニラギのは少ないのでとても嬉しいので早く続きが見たいです。 (4月27日 21時) (
レス) id: 653f2e7127 (このIDを非表示/違反報告)
おり - とても面白いので続き早く見たいです (3月7日 11時) (レス) id: 5b39725ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゃんちょめ | 作成日時：2024年2月5日 2時
