心の変化 ページ23
…♣
「歌城、、さん?」
「え〜やっぱり!Aじゃーん!」
「え…?」
急に男の人と女の人に話しかけられた。
後ろを振り向くとそこに立っていたのは、
中学の同級生だった。 私が学校に行かなくなった原因の人達。
「寺西くん、まりなちゃん…?」
「なんでここに、、?」
少しだけ手が震える。
2人は高校生になって復縁をしたらしく、
この世界に来る日も2人で渋谷でデートをしていたらしい。
「てかAさ。あの時のこと、まだ許してないからね。」
そう言ってまりなちゃんは睨んでくる。
寺西くんは少しだけ目を泳がせて笑っている。
「まぁまぁ。まりな!行こうぜ」
「またね歌城さん!」
寺西くんは微笑んで手を振ってまりなちゃんとプールに行った。
「A誰なんあいつら。」
「あ、えっと、中学の同級生!」
ふーんと言うクイナにただ微笑む。
心臓がまだバクバクしている。
また、あの時みたいになったらどうしよう。
そう思っているとサイレンが鳴る。
今夜のげぇむがそろそろ始まるんだ。
プールサイドやプールの中にいたみんなは元気良く走る。
「私達も行こっか」
「あぁ。そうやな。」
.
.
.
エントランスに着くと、ボーシヤの側近の男が来る。
「Aさん、今日からは他の幹部の方たちと一緒に上へ。」
「え?あ、はい。クイナごめん、また後で!」
「あー了解!またなA」
微笑んで手を振ってくれるクイナに手を振り返す。
2階に行くと、みんなはもう集まっていた。
「あ、ごめんなさい!遅れました…」
そう言って頭をあげる。
あれ?ニラギがいない。ニラギだけじゃない。アグニも。
そういえば昨日も2階には行かないで、
下でボーシヤの演説を聞いていた。
「大丈夫だよ。それじゃあ始めよう」
ボーシヤがそう言うと1階を見渡せるところへ向かう。
私はアンの横に立つ。
「諸君!今宵もげぇむの時間がきた。」
「今日は私も参加する。みんな、生きてまたここへ帰ろう。」
そう言うボーシヤに1階にいるみんなは「イェーイ」と叫ぶ。
「それと、1つ発表がある。」
「新しくルールを決めた。」
ニラギ、どこにいるかな。
私はボーシヤの話してる内容をほとんど聞かず、
大好きな彼の姿を探す。 …あ、いた! 昨日と同じ柱にいた。
私の視線に気付いたのかニラギと目が合う。
目が合うだけで嬉しくなって微笑みそうになる。
ん?なんか言ってる…
”きも”
酷い… でもやっぱり嬉しい。
どんなに冷たくされても好きってなる。
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シオリ - ニラギのは少ないのでとても嬉しいので早く続きが見たいです。 (4月27日 21時) (レス) id: 653f2e7127 (このIDを非表示/違反報告)
おり - とても面白いので続き早く見たいです (3月7日 11時) (レス) id: 5b39725ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃんちょめ | 作成日時:2024年2月5日 2時