分かりやすい? ページ18
…♣
ビーチに到着してから、
私はニラギに質問ばかりしている。
「ニラギは彼女いるの?」
「ニラギはどんな女の子が好きなの?」
「ねえねえニラギ〜」
質問されてる本人は、
眉間に皺を寄せたまま歩いてて無視をしている。
たまに舌打ちして睨んでくるけど全然怖くない。
幹部がいつも集まる部屋に来たら、
全員集合していた。
扉を開けたニラギに続いて私も部屋に入り、
ニラギの横に立つ。
「チッてめえしつこいんだよ。あっち行け」
「やだ!ニラギから離れたくない。」
「おや?ニラギと仲良くなったようだねA」
ボーシヤにそう言われ、私は満面の笑みで返事をして
ニラギはまた舌打ちをしてデカいため息を吐いた。
「ところでカードは?」
あ、そうだった。と思い出し、ポケットからカードをだし
ボーシヤに渡した。
「♥の2か。一緒にいた奴らは?」
「全員げぇむおおばぁ。くりあしたのは俺らだけだ」
ニラギがそう言ったのを聞いてボーシヤは微笑んだ。
「よくやった2人共!それにA。合格だ」
君を正式に幹部に任命しよう。
そう言われて嬉しくなりアンを見ると、
彼女も嬉しそうにこちらを見ていた。
「それとアグニが数日前連れてきた全身刺青の彼。」
「彼も幹部で問題ない。アグニが伝えろ。」
今日はこれで解散!というボーシヤの声に、
毎回ニラギがボーシヤの次に部屋を出る。でも私は、
「ちょっとまって、ニラギ!」と彼の腕を掴んだ。
「あ?今すぐ手を離せ」と反抗してくる彼に、
「質問答えてよ!彼女、いるの?」
とまっすぐ目を見てずっと気になってたことを聞いた。
しつこい私に諦めたのか、ニラギがため息を吐いてから
いねえよ。 と一言呟いてから私の手を払った。
そのままニラギは部屋を出ていき、
私はニラギの背中が見えなくなるまで見送った。
すると様子を見ていた他の幹部達が私に近寄ってきた。
特に、アンがすごく怖い顔をして聞いてきた。
「何が起こったの。ニラギに何されたのよ。」
アンだけじゃなく、ミラやクズリュー、
アグニまでもが気になっているようだった。
私は、今日のげぇむの内容を伝えて
2両目で迷ってた私にトランシーバーを使って
ニラギが助けてくれたことを話した。
「それだけで?…A馬鹿なの?」
「ちょっとアン、なんでよ!」
馬鹿って初めて言われた…。
「ニラギはAで賭けたのよ。」
と言うアンに、私は違うもん!助けてくれたの!と
反論するしかなかった。
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シオリ - ニラギのは少ないのでとても嬉しいので早く続きが見たいです。 (4月27日 21時) (レス) id: 653f2e7127 (このIDを非表示/違反報告)
おり - とても面白いので続き早く見たいです (3月7日 11時) (レス) id: 5b39725ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃんちょめ | 作成日時:2024年2月5日 2時