検索窓
今日:27 hit、昨日:10 hit、合計:25,637 hit

08. ページ9

.







明日の台本チェックを済ませて
必要な物の準備を終わらせる


寝る前にベッドの中でスマホでWikipediaを開く


明日は新しく始まるアニメの初回にあたる収録で
初めましての人も何人かいるから

現場でしかコミュニケーションを取らない私は
事前に誰が何の役を演じるのかを確認して

ついでにその人がどんな作品に出演していたのかなども
頭に入れてから収録の場に挑む



ちなみに明日一緒に収録する初めましての人の中に
メインキャラの人もいる










「梅ちゃん?」


『え?』






私のスマホを覗きながら
自然な動きでベッドに入ってきた






「何で梅ちゃんのこと調べてんの?」


『梅原さんのこと知ってるの?』


「まぁ…」


『明日収録一緒なの。
梅原さんとは初めて会うから、
どういう人なのか知っておこうと思って。』


「…」


『何その顔。』


「知らなくてもいいんじゃない?」


『無理だよ、1番掛け合いシーン多いのに。』


「え。」









寧ろそんな言われ方をしたら
どんな人なのか気になってくる








『どんな人なの?』


「んー…
優しくて、静かで、賢くて、声も顔もカッコいい。」


『え、王子様?』


「は?ふざけんな。」


『拓也が言ったんでしょうが。
というか本当にそんな王子様みたいな人実在するの?』


「その王子様って言うのやめろ。」


『梅原さん。』


「よし。」






何がよしなのかよくわからないけど
とりあえず面倒だから聞き流す






『梅原さんと仲良いんだね。』


「静かな人で、最初距離感ちゃんと取る人だから
その日に直ぐ仲良くなるってことは無いかも。
後輩だし、俺は最近仲良くなれたなって実感してる。」


『後輩なんだ、宏太朗くんと同じぐらい?』


「は?何で宏太朗って呼んでんの。」


『拓也が宏太朗って呼ぶから。』


「まさか西山って名字知らないの?」


『知らないよ、会ったことないし。』


「西山って呼んで。」


『あーはいはい、じゃあその西山くんと同じぐらい?』


「そうだね、というかもう良いよね。」


『なに、』


「他の男の話はもう良いよ。」







スマホを優しく取られる

あっとスマホを目で追った隙に
腰を引き寄せられ身体が密着する










『やっぱり勝手だよ、』


「レイにだけだよ。」










ゆっくり目を閉じた














.

09.→←07.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
190人がお気に入り
設定タグ:江口拓也 , 声優
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年12月31日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。