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37. ページ38

江口side









「どう思う。」


蓮「何がでしょう。」


「付き合って半年近く経つんだよ。」


蓮「えぇ、存じておりますよ。
あの日は空気を読んでわざわざ店をcloseにして、
わざわざ奥に引っ込んであげたんですから。」


「あっ、いや、ごめん。それはまじでごめん。」


蓮「冗談ですよ。
それで?何かあったんですか?」


「もう付き合って半年経つのに、
何も変わってないんだよ!」


蓮「…変わってなくはないでしょう。
良い大人なんですから。」


「そうじゃなくて!それはそうなんだけど!」


蓮「じゃあ何が不満なんです?」


「今日会おうって連絡取り合うと高確率で
じゃあBar行くねって言うの!」


蓮「はぁ。」


「変わってないじゃん!他にあるじゃん!」


蓮「え?喧嘩売られてます?」


「違う。ごめん、違うから。
断じてこのお店を貶してるわけじゃないから。」


蓮「まぁ良いでしょう。
つまり付き合う前と変わらず
ここで会おうとしてくることに不満で?
家に連れ込みたいと?」


「待って、本当にごめんて。
そんなダイレクトな言い方しないで。」


蓮「違うんですか?」


「無くはないけども!
何というかもっと来てほしいと言うか…
思ったよりドライだなと……」


蓮「…は?ドライ?あの人が?」


「え、うん…え?」


蓮「ドライなわけないでしょう。
もしかして江口さんって
甘えられることに慣れすぎてバグってます?」


「えっ、えっ?」


蓮「レイさんは比較的ワガママで甘える方ですよ。
可愛さと雰囲気で皆絆されちゃうんですから。」


「えっ、えー…?」


蓮「嘘でしょ、気付いてないの?」


「ワガママ…かなぁ?」


蓮「うわ、やばいわ。
兄さん以外にもやばい奴がいたとは。」


「えぇー…、え?兄さん?」


蓮「…とにかく江口さん。
したいこととか思ってることはちゃんと伝えないと、
あの鈍いレイさんは気付かないから。」


「待って、誤魔化した?」


蓮「遠回しな言い方とか駆け引きとか通じないよ。」


「蓮くん、前にファンって言ってたのに…。」


蓮「ファンの距離じゃないと
何でも言うこと聞いちゃうんですよ。」


「恐ろしいな。」


蓮「可愛いって恐ろしいんです。
だから連れ込みたいなら、
ストレートに家来てって言わなきゃ。」


「っだから、言い方!」











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作者名:ayay1427 | 作成日時:2023年10月21日 14時

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