歴史は繰り返す、かも。 ページ11
.
「ねぇ、ママ高校生の時から
パパと付き合ってたの？」
「そうよ、」
「そんな純愛ある？信じらんない」
「ひど〜〜い、」
「喧嘩したりしなかったの？」
「そりゃするよ？たくさんしたな〜」
ママはいつもこの話になると
途端に女の子の表情になる。
「いいな〜〜戻りたいな高校生に。」
「そんなに楽しいの？日本の高校って。
校則とかめちゃくちゃ厳しいらしいじゃん」
「その中でやることはやって、
破るときは破っちゃえばいいのよ」
「ママ、、、なにやったの？」
うちのママはなかなか面白い。
生まれときから海外で、
ずっと日本から離れてくらしてきた。
パパとママはときどき帰ってたりしたけど、
私は学校だったり、
友達と遊ぶのが楽しくて
あまり日本にはいかなかった。
「友達できるかなぁ、、、」
だけど、この高校生になるタイミングで
私たち家族は日本に戻ることになった。
「大丈夫、大丈夫。
きっと楽しくなるよ。
ママはすごく楽しかったから、」
ママが大丈夫っていうから、大丈夫かな。
ママはパパが大丈夫っていうから大丈夫よって
いってるけど。
「それってパパがいたから？」
「もちろん。」
私は、そんな人に出会ったりするのかな。
４月────────。
ここは、パパとママの母校。
通学電車から見える海がきらきらしていた。
「あとで、パパと行くからね！！
懐かしいな、ママの制服もこれだったな」
なんて、にこにこして見送られた。
クラス発表の掲示板を確認して、
教室に入ればホームルームがはじまる。
.
「ねぇ、」
.
となりから、
小声で私を呼ぶ声。
「一緒に学級委員やんない？」
「・・・・え？」
なんで？
「俺たち、仲良くなる運命なんだって。
父親に言われた。先手必勝だって。」
背の高い男の子が、ふわりと微笑んだ。
どこかで見たことあるような気がする。
初めて会った気がしないような。
あ、この人もしかして─────。
end.
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ちあ(プロフ) - 沢山泣いて沢山笑ったお話が完結で終わってしまうのは少し寂しい気がしちゃいます…(笑)こんなに素敵なお話に出会えて幸せでした。ありがとうございました、 (2020年4月27日 23時) (
レス) id: c4f0843859 (このIDを非表示/違反報告)
ちあ(プロフ) - 少し前にこのお話を見つけて読んでいましたがまた最近このお話を見つけて1から最後まで読ませていただきました。主人公とのイチャイチャを見て最初はニヤニヤしていたけど最後になるにつれ涙が止まりませんでした。こんなに感動刺せられたお話は初めてです。 (2020年4月27日 23時) (レス) id: c4f0843859 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ちなさん» この物語以上にこれからのちなさんの日々は輝きますよ、自分の物語、ちなさんが主役！主人公の気持ち次第で周りの気持ちとエンディングは変わりますよ。偉そうなこといっちゃいましたね。ちなさんがきらきらした毎日を過ごせますように。おげんきで。本当にありがとう。 (2020年1月5日 12時) (レス) id: b9a3261ed0 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ちなさん» ちなさん、お久しぶりですね。覚えてますよ、私の文章がちなさんの現実に寄り添うことができたこととても光栄です。あれからまた充実した日々を過ごされてるとのことでとっても嬉しいです。教えてくれてありがとう。 (2020年1月5日 12時) (レス) id: b9a3261ed0 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - 今までたくさんすてきな物語をありがとうございました。消えてしまっても私の記憶に残ります。何度も読みましたから！(笑) 本当にありがとうございました。お疲れ様でした。また会える日まで。 (2020年1月3日 8時) (レス) id: 75994ad3b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あや
| 作成日時：2019年8月22日 23時
