確信犯。(taisuke) ページ44
久しぶりのふたりっきりの休日。
午前中は、朝早めに起きて
最近家の近くに出来たモーニングを
ふたりで食べにいった。
「おいしーね。
これ、どうやって作ってるんだろ………!」
「うん、今度作ってみてよ」
感動しながら食べるAは、
家で作ってみよー!って
いつもにこにこしてる自慢の奥さん。
ゆっくりコーヒー飲んで、
人通りが多くなってきたころに店を出た。
「ちょっと買い物したいんだー」
帰り道にあるスーパーに寄って、
前を歩くAとカートを押してついてく俺。
高校生のとき、Aが
“太輔はいい旦那さんになるね”なんて
言ってきたのにすげー照れたのを思い出した。
ちゃんと“いい旦那さん”できてる?
買い物袋ふたりでぶら下げて帰って、
ソファでくつろぐ俺と、
キッチンでごそごそするA。
Aがごそごそする生活音と、
午後の光が気持ちよくて思わず目を閉じた。
─────────………
うたた寝からまた意識を取り戻せば、
いつのまにかかけられていたブランケットと、
Aの機嫌の良さそうな鼻唄と甘い香り。
「んーっと、あとはミキサーで……
ん?違うな…………、」
Aの独り言が聞こえてきて、
気づかれないようにキッチンへ向かう。
「なにが出来んの?」
「わっ、…………もー、びっくりした」
後ろから抱きすくめると、
Aからも甘い香りがして
一瞬で満たされた気持ちになる。
「たまには手伝おっかな」
「えぇ?笑、出来ないでしょ、太輔」
…………ふーん。そんな事言うんだ。
困ったように笑うAに、
後ろから抱きしめたまま
「このまま作ればいいんじゃねーの?
そしたら、俺も出来るよ」
作業台へと身体を向けさせる。
「ふふ、なに言ってんの…、」
照れて赤くなる耳がかわいくて、
耳にちっちゃなキスをあげる。
「さ、どうしたらいい?」
なんでもないように、質問すれば
「生クリーム……、とって。」
一生懸命取り繕ってるから、
「あれ、わかんねーな」
「えーっ、扉あけたすぐそこに……、っ、」
わざと探すフリして、
近づいてきたAにもう一回キスしてみる。
「あ、あったあった。」
真っ赤になって固まってるAに
生クリームを手渡すと、
「……もうあっちいって。」
「はは、わかりました。」
さて、今度はどんないたずらしてやろーかな。
end
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ちい★(プロフ) - 「……いい感じ?」とか太輔に言われたい人生だった…!!シャツどこ?とか普通のメンズが言ったらはぁ?ってなる事も太輔が言うと可愛く思えるのなんで?!あやさんさすが!!★ (2020年1月22日 19時) (レス) id: aba16733a8 (このIDを非表示/違反報告)
じゅりみつ(プロフ) - あやさんパスありがとうございました!読ませていただきました(^^)ニヤニヤしたりぎゅーーーんってなって涙流したりほんと素敵な作品でした!!番外編も読んできます! (2017年11月7日 8時) (レス) id: cbc3fa0b60 (このIDを非表示/違反報告)
Tにゃんちゅう(プロフ) - パスありがとうございました!早速また読み返しさせて頂きます! (2017年5月14日 18時) (レス) id: 20176fe050 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあ - めっちゃ面白かったです!けどちょっと寂しい…(笑)思わず涙が溢れたシーンもあり、感動的なお話でした。本当に微笑ましい主人公ちゃん達を見させて頂きありがとうございました(笑)これからも応援しています。頑張ってください♪新しい作品、更新楽しみにしています♪ (2017年4月7日 17時) (レス) id: efe5cc5820 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - Aさん» 全部読んでくれてたんだね〜(;;)私の2年間のほんのちょっとの上達ぶりがわかるでしょ。笑 いつもコメントありがとう。いまのお話も気長によろしくね。 (2016年11月26日 19時) (レス) id: b34d9690f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あや | 作成日時:2015年9月19日 23時