もう一度、恋をしよう。3

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「この前はごめんね？」





「もー、啓太くんにお礼言ってください。」








あとわずかとなった二階堂さんのバイト

今日で一緒になるのは最後。








「なんか最後わかんなくなっちゃってさー、

高校の時の友達がいた気がしたの！

でも、啓太は いや知らないっす、っていうし

もー久々に酔っちゃったわ。」








やば、ってまた思い出したのか

肩落として仕事始めた二階堂さん。






先輩、二階堂さん気付いてないです。笑






バイト終わり、帰り道一緒だからって



「最後くらい、途中まで送ってやるよ！」




ってわざわざ自転車押して一緒に帰ってくれた









「あのとき全然起きなくて困ったんですよ」



やっぱり話題はその話で。




「やっぱりあれタマだったような気がするんだよねー。」





眉間に皺寄せた後、

あっそうだ！ってスマホ出した二階堂さん。









「えっ、なにするんですか？」






「しーーっ。…………あ、タマ？


久しぶりー！てか、急なんだけどさ


この前、俺に会った？」








電話の相手は裕太先輩





(はあ？気のせいだ気のせい。)





遠くから聞こえる先輩の声


おもしろがってる。笑









「やっぱ、そーだよなー。

あ、いま何してんの？

……え？宮田たちと一緒？相川と羽田さんも？

相変わらず仲良いなお前ら！」









……今日、集まってるんだ。





羽田さんも、って Aさんだよね。





少しだけ、胸がきゅって苦しい。









(まーな。ニカなにしてんの？外？)






「あ、俺？今バイトの子と一緒に帰ってるとこ！じゃーまたみんなで集まろうぜ！
今度は仲間にいれてよ！」






じゃーねー！って電話が終わった。







「いやー、羨ましいわあいつら！

……ってどうした？」




「……いえ、なにも。

…仲良いんですね、」




「結構学生の時バスケしたり、遊んだからねー。まぁ、あいつらはちょっと特殊なんじゃない？」




「……特殊？」




「いまの電話したタマね、すっげーいい奴なの。親友が海外行っちゃったんだけど、その親友彼女いたのね？だから親友の代わりに守ってあげてる、っていうの？……健気だねー。」





「……そうなんですか、」





「しかも、元カノだよ？一応。

不思議な関係でしょ。

タマと羽田さんもお似合いだったけどねー」









第三者から聞くと

その事実はまた確かなものになっていて

胸が久しぶりにずきっ、と痛んだ。

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