もう一度、恋をしよう。3

43 ページ43

Yuta side





朝方に、Aの家を出た。


キスをして、もう一回なんて言われて


我慢できなくて、優しくできなかった。




何度も俺の名前呼んで

余裕なさそうな時も俺の腕離そうとしなかった







困ったような寝顔をしてるAを抱きしめる








手がきゅ、って反応して

俺があげたリングがライトに反射して光った。




あげたとき、すごく嬉しそうで

あんなに喜ぶなんておもわなかった。









「……あ、ぶかぶかじゃん,」









気づかなかった。






「よく落とさないな、笑」







それでも、つけてくれてるAが可愛く思えて、そっと気づかれないようにキスをした。









クリスマスプレゼント、買いにいかなくちゃ。









「たーまーちゃんっ、」






「うわっ、びっくりした」







プレゼント買って、歩いてると

コウにばったり会った。






「あれ、今日はひとりー？」



「まーな、」



「……なるほどなー。」





俺の手に下げられた袋見てにやついてる。





「ま、俺も俺も。

な、今日飲み行こーぜ」




「今日はパス、予定ある。」




「えー、デート？」




「いや違う。高校の時仲良かったやつらと」




「……それって危なくね？」




「なんでだよ」







「あの子、いるだろ。

一度、飲み会のあとに

潰れたお前を迎えに来た子。」





そっか、コウ一度Aに会った事ある。






「…………コウ」






「なんとなく分かった｡

たまちゃんあの子が好きなんだなって。

…しかも相当入れ込んでる。

お前、あの子の前だとまるで人変わるのな」





なんだよ、知ってたのかよ

てか、バレバレだった。





「もう前の話だろ。

今は、A大事にしてる。」






「そうだよな。お前ら、結構お似合いだし」





「今は、なんとも思ってないから」




「………変な気、起こすなよ。」




「余計な世話だっつーの。」








…………



コウとのさっきの会話、頭の中ぐるぐるしてる




相当入れ込んでるーーー







一度しか会ってないコウですら

そう感じたのに

完璧に友達としか思われてなかった自分

本当どんだけバカなんだろう。








時間を見れば、そろそろ良い時間で






〉やっほー！

俺らなんかデザート買って行くわ！

先にAちゃんち行ってて！







宮田から来た連絡確認して、






〉ちょっと早いけど今から行くよ





そうAに連絡して、家へと向かった。

44→←42

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す