もう一度、恋をしよう。3

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「これ下さい。

……あと、これも。」









クリスマスプレゼント、

手袋とマフラーにした。









就職してからも使えるような

シンプルで大人っぽいの。









似たような手袋自分のも買っちゃった。

裕太からもらったリング隠れちゃうけど

手袋ちょっとお揃いっぽくてかわいいの。









「プレゼント用でよろしいですか？」


「……はい。」









彼氏にプレゼント初めて。

ちょっとくすぐったい気持ちでお店出た。








プレゼント入れた紙袋が

潰れないように、慎重に歩く。









クリスマスソングと街路樹に巻き付くライト。




なんだかわくわくしてきちゃう。




吐く息が白くて、空を見上げると







「わ、雪〜…！」









ふわふわ落ちてくる今年の初雪。









裕太、見てるかな。








　


〉雪降ってるね！裕太も見てる？









あ、バイトだったっけ。

………一緒に見たかったな。









家について、クリスマスの特番みながら

今日もお料理の練習。









なかなか上手になってきたんだよ。









たまごやき、裕太すきだから

ばっちりに作ってびっくりさせたい。







だから最近たまごやきばっかり食べてるけど。








　
ごはん食べ終わって、片付けしてると

裕太から電話。







「もしもし？」




(バイト終わったー｡雪、見えたよ。)



外に出たみたいで、

後ろから車のクラクションの音が聞こえる





「初雪だね。バイトお疲れさま。

外に出たの？今日は歩き？」







(うん、外に出たとこ。

今日車できちゃった。寒いもん。)







カーテン開けると、

真っ暗な空にまた白い雪が降ってる







「そっか。雪、気をつけて帰ってね。」







肌寒くて、カーディガン取ろうと開けた



クローゼットには、裕太へのプレゼント






(…………A、)







「……んー？」







今にでも、プレゼント買ったよって

言いたい気分。









(……Aとこれから会ってもいい？)









………

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