もう一度、恋をしよう。3

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とりあえず上がろうよ、って

和室のお部屋に入った。






「お、露天ついてるー。」



コウやるじゃん。
なんてのんきに部屋探検してるし。







……本当に？……先輩と一緒の部屋なの？




「俺と一緒嫌だった？」




いつの間にか目の前にいた先輩に

ふわっと抱きしめられた






嫌じゃないに決まってる。



いつも時間が惜しいくらいなのに





そうじゃなくて、







「緊張……します」





「ふふ、緊張？」





「だって、」




ずっと一緒、って事でしょ？




「最近さ、俺忙しいし

あんまり一緒にいられないじゃん。

だから、すごく楽しみにしてたんだけど」





じっ、て見られてそんな事言われたら

余計ドキドキしちゃう。





「……Aは違う？」





「それは……私も楽しみにしてました、」




「じゃあ、楽しもうよ。ね？」




ポンポン、ってされて

優しく部屋の中まで手を引いてくれた。





「疲れたーー」


ごろん、って横になった先輩



「運転、ありがとうございました」



「助手、お疲れ様でしたー。

ね、マッサージしてマッサージ。」





はい、ってごろんとうつぶせになった先輩




「こ、こうですか？」



「そうそう。あ、もうちょい左〜、」




言われるがままマッサージ。




「やべ、寝そうー…」




時間を見れば、いい時間で




「温泉行かないですか？」




コウ先輩が浴衣集合だって張り切ってたし。

うつぶせの先輩に話しかけた。








あれ。


寝ちゃった……？







「ゆう、




「一緒入る？そこで。」



　









指さした先は客室についてる露天風呂。







固まってる私を見て、

いたずらに笑って









「冗談だよ。笑

ったく、この前大人だって言ってたのは

どこの誰でしょー。笑」









そう言って、お風呂行こっかって

立ち上がった先輩。









今日、私どうなっちゃうんだろう。


いつになくいじわるで男らしい裕太先輩に

ずっとドキドキしてる。

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