もう一度、恋をしよう。3

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「そんなに悩むなら、
もう裕太先輩に聞けば？」









その時の反応で、わかるだろ？

って言った啓太くん。









それはそうなんだけど、



怖くて聞けない。




聞いた事で、余計意識させちゃうんじゃないか




それと、あの時私は嘘をついた。



先輩を、試すような嘘を。





それを、知ればきっと先輩は………







結局、自分で自分の首絞めてる。









「考えすぎるなよ。

裕太先輩は、Aちゃんを選んだ。

それが現在。そうだろ？」









気合いいれろよ、って

にこって笑って

私の頭を最後ぐしゃぐしゃ、ってして

去っていった。









啓太くんは、未だ年上の先輩が好きみたいで



そんな状況を考えたら、



私なんて、調子に乗った贅沢な悩みかも。








「気持ち、切り替えなきゃ。」








下ばっかり向いてた帰り道、


やっと顔をあげた。









ブゥウウン、









前の通りを横切っていった車









「あ、あれ裕太先輩の車……」




ナンバーうる覚えだけど……









スマホ見れば、なにも連絡は無くて









〉今日ってバイト？教室くるー？


〉今日はバイトですー！






私が送ったLINEが最後。









どこに行くんだろう









“裕太先輩が、選んだのはAなんだから”









その言葉が頭の中で反芻されている中、





曲がり角を曲がって行った先輩の車を見送った

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