もう一度、恋をしよう。3

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「おーい。聞いてんのー？」




「あ、ごめん聞いてない！」




「おいっ！笑 」






啓太くんとのバイト。




先輩のあのLINEの
一言が気になってしょうがない。








いつもの天然で、宮田さんしか頭にないのか






それとも、






私の気持ちを考えての、先輩の優しい嘘なのか








それとも…………









「なに怖い顔してるんだよ〜！」




「いたっ、」









肩にパンチもらって、

思いの外痛くって啓太くん睨んだら








「……話してごらんなさい。」









って、お兄さんぶってる。









それからバイト終わって、









「なるほどー、んーどっちかなー。」









近くのファミレスに来た。








「裕太先輩、ちょっと天然なとこあっからな。

きっと、特に考えてないんじゃないの？」







ハンバーグセットもりもり食べながら

私の話聞いた感想を話す啓太くん。






「うーん……」




「そんないちいち深い意味はねーだろー、」






確かに、





たかが一文章で悩むのもバカらしいなって思う







けど、









「…啓太くんなら分かってくれると
思ったのに。」





「………はあー？！」






「そんなすぐ納得できるような関係じゃないの、裕太先輩とAさんは！」









相手が違う、相手が。









「だって、今はAちゃんが彼女じゃん？」









「Aさんは、裕太先輩の中では特別なの。

昔からずーーっと！先輩にとって1番なの！」







「そんな怒んなよっ、落ち着けって！笑」







「だって、二階堂さんだってっ…！」








「二階堂さん？ニカ先輩からなに聞いたの？」









二階堂さんも言ってた。






“あいつらはちょっと特殊”





そんなの、前から分かってた。






だって、先輩の色んな表情見てきたんだもん。






嬉しそうな顔、優しい顔、切ない顔。







全部、Aさんで埋め尽くされてた事も。









「……なに聞いたか知らないけどさ、


そんなの前から知ってたじゃん。


それ知った上で、彼女なんだろ？


………なに弱音吐いてんだよ。」









啓太くんが、フォーク置いて

投げかけてくれたもっともな言葉が

グサリ、と突き刺さった。

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