もう一度、恋をしよう。

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あれから、カフェには行けてない。









先輩とわたしだけの
秘密の場所じゃなくなった気がして。








居心地良かった空間、
一瞬にしてあの人にもっていかれちゃった。







そもそも、私は所詮お客さんで、




身の程知らずとはこの事。




きれいな人だった。









終わるまで待ってる、って
きっとそうゆう事だよね。









「遊びの女の子」






だったらまだよかった
どうせ、すぐにお別れしちゃうでしょ、って









でも、先輩はきっと本気。
表情や行動が全然違ったもん。









先輩の好み探って一生懸命頑張ったって
全然意味なんてなかった。




がんばりすぎてなくて、らしさを持ってて









「裕太見て！新しいスニーカー！」


「おっ、いいじゃん。」









スニーカーでも、先輩の目にちゃんと映ってる









それからしばらくして、









「たまちゃん、今日飲みにいこーぜ！」


「あ、俺やめとくわ。」


「なんだよ〜、最近付き合いわりーな」





コウ先輩の誘いを軒並み断る先輩









きっと、彼女だよね。

思わず俯いた。









「……どうしたの？最近。」





隣にいた先輩が急に話しかけてきた。






「……っえ？」









「いや、最近カフェ来ないからさ。
……なんかあったの？」









…………理由なんて言えないよ。









「バイト……忙しくて。」









「そっか。」









詳しくは聞いてこない先輩に
また一人で勝手に傷ついてる









少しはさみしいとか、
思ってくれないのかなって









バカだな、私

そんなわけないじゃん。









先輩の目に私が映る事はない。

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