もう一度、恋をしよう。

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「……なんで、昨日連絡したのに
出てくれないの？」



「気づくの遅くなっちゃったんだよ」




壁に寄りかかってる先輩と

じっ、って先輩を見上げるゆいちゃん





「うそ。コウ先輩たちと
遊んでたんじゃないの？」






多分、昨日は先輩はバイトだよ？


心の中でツッコミを入れる






というか


バイトしてるの内緒なの本当なんだ…



先輩にとって、


彼女ってどんな存在なの？







「……ふぅ、」




ため息ついて下向いちゃった先輩




「……裕太くんが好きなの。

今回だけじゃない。

この前だって、ゆいの家来たときだって

途中で…っ、……どこに行ってるの？」






家……そっか、



やめとけばいいのに、動けない








先輩の腕ぎゅってつかんで

いまにも泣き出しそうなゆいちゃん




「言ったよね？俺、最初。」



「約束、でしょ？でも、そんなこと耐えられないよ……先輩は、ゆいの事何とも思ってないの？」



「……ゆい、」




「なんで答えてくれないの？そうやって、いままでもしてきたんでしょ？……ひどいよ、やっぱ裕太くんって。人の気持ちとか考えた事ないんだね。……ばいばい、」






しびれを切らして最後先輩の胸ドン、って
叩いたゆいちゃん








……やば、こっちくる……！







「……っ、」




逃げるとこもなくて、


ゆいちゃんと目があった








「……あんたも、どうせ一緒だよ」




目にたくさんの涙溜めてるゆいちゃんが

私をキッ、って睨んだ





何も言い返せなくて、



ヒールを鳴らして歩くゆいちゃんを




呆然と見つめるだけ。









ゆいちゃんが見えなくなって、ハッとした









「やば、先輩に見つかる……っ、きゃ、」






くる、ってUターンしようとしたら



足ひねって転倒。






「あー！何やってんの私っ！」





バラバラとバッグから出た荷物拾う









はやく、はやくっ……！









「……何やってんの？」






上から降ってきた声に思わず手が止まった

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