もう一度、恋をしよう。

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その日から、






「お。」



「あ、こんにちは。」







食堂や、学内で会うと挨拶するようになった。









先輩の隣にいるゆいちゃんは



じっと私を見て、


「裕太くん、行こー」





私のだからね、って無言の圧力かけて

先輩を引っ張ってく









相変わらず、バイト詰めの毎日だけど



少し変化した日常にドキドキしてる









お給料はいったら、

新しい洋服と靴買おうっと。









そして、テストも終わりに近づいたある日、









「お願い！一緒に飲み会ついてきて！」





マイが眉毛はの字にして私に頼み込んでる





「あの玉森先輩と一緒にいるコウ先輩覚えてる？ずっとしつこくて…連れてこい、って」





だめ〜？って半泣きのマイ




断るわけにもいかなくて、行くことになった。








…………先輩も来るのかな？









やっと、久しぶりに行ったカフェ








「え、サークルの飲み会に？」


「はい、マイから誘われて……」







注文取りに来た先輩の手が止まった







「……あいつだろ、コウ。
コウが誘ってきたんじゃないの？」




「…………、まぁ、」




しつこかった、とか言えない
先輩のお友達だしそこは濁した






「……先輩は、来ますか？」




「あー、多分。

行かないとコウがうるさいし。

……友達からはぐれないようにね？

人数結構来るし、迷子になるよ。」






そう言って去っていった









向こうでグラス片付けてる先輩


伏し目がちな目、表情もかっこいい







というか、さっきの……





…………心配してくれてるのかな？









少し、期待しちゃった自分。





そんなワケないか。

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