検索窓
今日:18 hit、昨日:0 hit、合計:461,023 hit

13 ページ13

「痛かった?」


目見つめられながら

耳そっと触られる



少しだけ冷たい裕太の手に


思わず肩がビクって震える



「ちょっとジンジンしたけど、もう大丈夫。」



そう答えると



「そっか。」


って微笑む裕太。




「裕太は?痛くなかった?」



手を伸ばして裕太に近づく









ふいに重ねられた唇






さっきまで笑ってたのに

また男の子の顔になってる裕太



「ピアス大事にする。Aの事も大事にする。」




そう一言呟くと




返事をする間もなく




また唇が重ねられた。





外は少し薄暗くなってきて
風が冷たい。




でも



何度も繰り返される裕太からのキスに
夢中で寒さなんて気にならなくて



もう何度目だろう



目があっては繰り返されるキス




時々目を薄く開くと


目線にはお揃いのピアスが


裕太の耳にキラリと光っていて。



まだ少しジンジンしてる
自分の耳を意識すれば



また胸がぎゅっと締め付けられた。






「ん…ゆーたっ」




段々と長くなるキスに


息が出来なくなる。


私が名前を呼ぶたびに




「A。好き。大好き」



って頬をそっと包まれて囁かれる。





そう言われてしまうと




裕太からの「大好き」は
とてつもないほど強力で



止める理由が見つからない。






「……っ」



もう何度目かもわからないキスの後
ゆっくり裕太が身体を話した。




街灯の下で少し照らされる裕太の顔は
少し赤くて、目が潤んでる。



「裕太…?」



少し心配になって名前呼ぶと



またそっと抱きしめられた身体。






「来週……クリスマス。……家に来ない?」




そう言った裕太の声は少し緊張してて。






思わずそっと背中に腕回した。









夢の話が一瞬よぎった。

(…俊くんならいいかなってーーーー。)









真っ赤に染まってる裕太の耳。









震えそうな声必死に抑えた









「………うん。行く。」









静かに目を瞑って






私の気持ち届くように






裕太の背中に回してる腕




そっと強くした。

14→←12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (442 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
900人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちい★(プロフ) - 太輔…切ない…泣。 (2019年12月31日 11時) (レス) id: aba16733a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにゅぷにゅまろん*(プロフ) - あははwwSですね。笑でも焦らしのあとのきゅん(ご褒美)は最高です! (2015年4月23日 20時) (レス) id: b1a590464e (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ぷにゅぷにゅまろん*さん» ありがとうございます…笑 好きなんです、焦らし。w (2015年4月23日 14時) (レス) id: 84ff2a0b90 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにゅぷにゅまろん*(プロフ) - 焦らすのめちゃくちゃ上手いですね。私うずうずして、『うりゅー!!』って叫んじゃいました。笑 (2015年4月19日 21時) (レス) id: b1a590464e (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - あやさん» えへへ…(笑) 玉ちゃんとくっつきたいだけです(笑) (2015年3月6日 19時) (レス) id: a346895760 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あや | 作成日時:2015年1月30日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。