♯17 ページ18
海が天と再会を果たし、体調が最悪である天をライブ会場へ連れて行くべく動きはじめて…しばらくした頃。
「ああ、やばい。待ち合わせの時間過ぎた。お前ら、もっと早く走れ！」
「OH、誤解です。チコクしないよう、タマキと昼からスタンバイしてたのに……。」
「俺らのファンだっつった姉ちゃんが、非常警戒中の警察官で、まさか、爆弾事件に巻き込まれるなんて。」
「全くだよ。こんなことなら君達に同行なんてしないで海くんを探しに行くんだった。」
先に会場へと向かってしまった海を追いかけ、探していた尊は道中遭遇した大和たちと行動を共にしていた。
しかし、思いにもよらない事件に巻き込まれるというハプニングがあり…
TRIGGERのライブが開始されるまで一時間をきったという今…こうして走って会場に向かっているという状況にある。
「東京ソライロタワーを爆破から守ってチコクしたって説明して、信じてもらえるでしょうか？」
「俺なら信じねぇなぁ……。」
「誰でも信じないよ、こんな漫画に出てくるジョークみたいな言い訳。」
「「ですよねー」」
共に行動している大和、そして環とナギと会話という茶番を繰り返しながら。
「(タクシーの方が早いんだろうけど、さっきの事件の影響で車が渋滞しているね。やはり…走った方が早そう…ん？)」
そんな時でも、尊の脳内にあるのは…海の安否であり…タクシーに乗るか否かを考えながら道路の方を見据える。
そして…尊は見た。
『…おい、平気なのか？お前…未だフラフラだろ。』
「大丈夫…。」
自分が探していた人物…海が渋滞に巻き込まれているタクシーから、とある人物と共に降りてくるのを。
「おい、億邑。何止まって…っ」
突然立ち止まった尊の異変に気付いたらしい大和が尊に近寄ると…大和もまた気付く。
「あれ……！あの渋滞から出てくる奴、TRIGGERのメンバーじゃないか？…！リクの兄貴がなんで彼奴と…。」
海とともに降りてくる人物が、TRIGGERのメンバー…九条 天であることを。
しかし…今の尊にはそんなことはどうだって良かった。
「OH！メンバーもチコクなら開場遅れます。ワタシたちセーフです。」
「でも、あいつなんかフラフラしてねぇ？」
周りで、大和の声で気付いた環とナギの声が聞こえたが…尊には聞こえていない。
「…………っ」
『…っおい、しっかりしろ。天！』
目前にいる、倒れている天でさえ…見えていない。
「海くん！」
『…尊。』
天が倒れ、不安げな顔で心配している海しか尊には見えていないのだから。
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月(プロフ) - キャベツの芽さん» はじめまして！コメントありがとうございます！尊くんもちゃんと受け入れられていて、大好きだと言ってもらえる程だと知れて安心しました！本当にありがとうございました！ (2019年5月24日 17時) (
レス) id: f01d23ed14 (このIDを非表示/違反報告)
キャベツの芽(プロフ) - 初めまして|´-`)ﾁﾗｯ海くんも尊くんも大好きです！！これからも楽しみにしております！！ (2019年5月24日 14時) (レス) id: 270caf8b44 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - Suiさん» コメントありがとうございます！これからも海くんのことを温かい目で見守ってくださればと思います。 (2019年3月26日 23時) (レス) id: f01d23ed14 (このIDを非表示/違反報告)
Sui - 続きがすっごい気になります!更新頑張って下さい！ (2019年3月26日 21時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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