操り人形のままでなど【呪術廻戦】

元操り人形2 ページ46

五条「はよー」





夏油「おはよう、悟」





五条「んー」




気だるそうな悟くんは席にドカッと座る。




それを見た私はゆっくりとそちらに向かった。







「おはよう」





五条「…はよ」






五条くんは私に挨拶すると、フイと視線を逸らした。





それは嫌悪でも何でもない、ただの照れ隠しであることを知っているから私は普通にいられるけれど、少し困ってる。





仲良くしたいのだけれど、と思いながら私は硝子ちゃんと傑くんの元へ戻った。
すると、彼らは後ろにいる悟くんを見て呆れた表情をしてため息をつく。







家入「…不器用だな」






夏油「そうだね。全く、罪悪感があるのはわかるが不器用が過ぎるよ」






「私は別に気にしてないよ。そういうお年頃なんじゃない？」






「「確かに」」






五条「お前ら聞こえてんぞ！！」







それに私達はクスクス笑う。
悟くんは更に怒鳴る。




その繰り返し。
















＿彼らとは随分と仲良くなった。






敬語からタメ口に、






苗字呼びから名前呼びに。







私が心を開けたのは、





硝子ちゃんが何度も話しかけてくれたから、






傑くんが笑いかけてくれるから、






悟くんがそこにいてくれるから。







だからこれからもこの日常を信じていられる。







続いていくのだと願っていられる。








夏油「悟こそ小学生、いやそれ以下じゃないか」






五条「あぁ！？」






家入「うるさ」






「ふふふ…」






五条「A何笑ってんだよ！！」









元操り人形の私は、今日も幸せです。



元操り人形ー了ー

操り手の末路1→←元操り人形1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す