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ｰテヒョンｰ
ﾅﾅ「可愛くしてくださーい！」
「ナナさんはいつも可愛いですよ。」
ﾅﾅ「この子こんなこと言える子だったっけ。若いって怖い。」
「そんな年齢差ないですよ。」
冗談を言って笑い合えてる今はまだ気持ちに余裕がある。
だけど、内心ドキドキする。
本格的なリハですらないのにメイクをすることに緊張するなんて。
座ったナナさんは相も変わらず陶器の様な美しさで。
あれ、メイクする意味ある？
なんて思ってみたり。
「じゃあ行きますね。」
ﾅﾅ「そんな急に緊張しないでよ。今日は軽くでいいんだし、失敗しても許すよ、今日は。」
……今日は。
ジミンとジョングクに仕込まれた手順を思い出しながらナナさんの顔にブラシやらスポンジやらを滑らす。
.
.
.
「…どうでしょうか？」
やっと終わって本人のチェックとジミンのチェックを受ける。
ﾅﾅ「いいじゃん！ほぼいつも通りの私！」
ｼﾞﾐﾝ「合格。」
2人の言葉にほっと息をつく。
ｼﾞﾐﾝ「もう少しスピードがあれば完璧なんだけど…。まあしょうがないよね。」
「善処するよ。」
その後、アヤさんとミオさんがやってきて、ジミンとジョングクがメイクを施した。
ﾅﾅ「じゃあ緩くやろっか。」
ﾐｵ「えぇ。しっかりリハするのは明日からでいいものね。」
曲が流れ出して動きの確認をする3人。
ﾅﾅ「で、ここからダンサーさんが出てこられるんですよね？」
『そうです。』
アヤ「もう少し早い段階で移動って出来ますか。」
ﾐｵ「確かに。その方がお互い楽ね。」
スタッフと確認しながらみんなで作り上げるステージ。
だから完璧なんだ。
「すごいなぁ。」
ｼﾞﾐﾝ「初めて？ドーム公演。」
「うん。前担当してたアイドルとは段違いだよ。」
ｼﾞﾐﾝ「テヒョンでもそんなこと言うんだ。」
「え？」
ジミンの方を向けば彼もこちらを見ていて、目が合う。
ｼﾞﾐﾝ「テヒョンって人の事悪く言うイメージなかったからちょっとびっくりした。」
言われてみて、先程の自分の言葉を思い返す。
ああ、無意識だった。
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年3月29日 11時
