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ｰテヒョンｰ
「…もう1回、頑張っても良いですかね。」
思わず口にした言葉にアヤさんは笑った。
アヤ「テヒョンさんがメイクしておられる姿もきっと素敵なんでしょうね。」
それが答えだったから。
だから。
「行ってきます。」
アヤ「はい、行ってらっしゃい。」
その笑顔に背中を押されて、再び2人の元へ向かった。
例え拒まれても全力で頼もう。
力になりたい。
そのために俺が努力できることってもっとあるはずだから。
ｰガチャ
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ヒョン！」
「ジミン、ジョングク、」
少し、怖い。
でも。逃げる訳には行かない。
引き受けたのは俺だから。
「お願いします。もう一度チャンスをください！」
ｼﾞﾐﾝ「っ、…」
「今まで以上に練習する。2人の足を引っ張らないようにもっと本気でやる。だから、手伝わせて欲しい。」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「テヒョンイヒョン…。」
「お願いします…！」
頭を下げる。
しばらく沈黙が続いたけれどでも。
ｼﾞﾐﾝ「……容赦しないよ？」
「え…！…うん！」
ｼﾞﾐﾝ「じゃあほら、練習しよう。
…それと、酷いこと言ってごめん。
テヒョンなりに頑張ってくれてたの知ってたのに。ごめんなさい。」
「ひひ、大丈夫！」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「よし、頑張りましょう！」
その日から俺は今まで以上に頑張った。
マネの仕事のほとんどをナムヒョンにお願いして、メイクの練習に明け暮れた。
朝から夜まで一日中練習した。
その甲斐あってか少しだけ力もついて。
ｼﾞﾐﾝ「うん、だいぶいい。これなら1人分任せられるかな。」
「本当？！やった。」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「でもまだ詰めが甘いとこありますから練習は続けましょうね。」
「了解！」
ｼﾞﾐﾝ「そろそろ担当決めしとく？」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「そうですね。」
ｼﾞﾐﾝ「俺はこれまで通りミオさんの担当する。
で、うーん…。
ナナさんはいつも薄いメイクが多いし、特徴も掴みやすいからテヒョンはナナさん頼む。
ジョングクはアヤさんね。」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「はーい。」
「わかった。」
アヤさんのメイクしてみたかったな、なんて。
俺はそんなこと言える立場にないけれど。
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作者名：あやテテ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時：2021年3月29日 11時
