口癖 4 Sho

156 ページ6

「ただいまー」

『紫耀おかえり！』

「んおー！玄関までお出迎えってサザエさんや」

『ひどい、バカにしてる』

「そう？俺、マスオさん」

『…ご飯出来てるよ』


そう言われてリビングに行くと、卒業式だから豪華な方だった。


「よっしゃ、しいたけない！」

ママ 「あぁー、、あっち行ったらしいたけ絶対に食べないから入れとけばよかった」

「ふふん♪ 夜は焼肉やしなぁ〜」

『大学生にもなるのに好き嫌いがそんな激しいんだぁ〜』

「誰にだって嫌いなもんはある。
いただきまーす！」

ママ 「朝早くに起きて作っといた甲斐があったわ」

『ママ幸せそうだね』

ママ 「食べてくれる人がいるのは嬉しいものよ。
Aちゃんは可愛いし料理もできちゃうから、早くイケメン捕まえちゃって作ってあげてみたら分かるわ〜♡」

『イケメンどこかにいないかなぁ〜』

ムカッ。イケメンなら目の前におるわ。


ママ「ねぇ、紫耀。Aちゃんの男の話とかないの！？」
「ぶふっ！！」

口いっぱいに入れたゴハンが飛び出るとこだった。

『ママ、今日は紫耀の卒業式だから！笑
それに居ないから！』

ママ 「いいのよ、紫耀は。で！紫耀知らない？」

「人の大事な卒業式をいいとかいうなや！
Aはな、モテるでー。廉がゾッコンや。岸くんも」

157→←155

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す