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TH「え、アヤちゃん良いの?」
「うん、一番安いものでごめんね。」
TH「…こういうの、無理しなくて大丈夫だよ?
アヤちゃんのストレスになったら意味ないから。」
「違うの。テヒョンくんにはいっぱい…幸せもらってるから。
ちょっとでもお返ししたい。だから、無理してないしストレスでもない。」
TH「……そう、じゃあありがとう。」
アルマンドには手が出せなかったけど、ドンペリの一番安いものなら、何とか。
こんなに高いお酒初めて飲んだ。
それからもテヒョンくんとのお話は弾んだ。
テヒョンくんのお話も聞いたけど、それ以上に私のお話もいっぱい聞いてくれて。
絶対つまらないと思うような内容なのに、笑顔で頷きながら聞いてくれるから話しやすくて。
使ったお金も今は気にならなかった。
どれくらい時間が経ったのかな。
楽しい時間は本当に一瞬で。
『失礼します。V、指名が入った。
延長はどうされます?30分から受け付けますが。』
入って来た男性はチャニョルさんではない人だった。
眠そうな、少し小柄の白い肌の人。
TH「シュガヒョン、もっと明るく仕事できないんですか。アヤちゃん怖がってるじゃないですか。」
YG「うるさい。で、どうされますか。」
「あ、…延長は…なしで。」
YG「かしこまりました。V、移動しろ。VIPな。」
TH「はーい。」
テヒョンくんが立ち上がったそのとき、ここ数日のことを思い出した。
何度通っても会えなかった、あの日々を。
…また、会えなくなっちゃうのかな。
「てひょん、くん…。」
TH「そんな泣きそうな顔しないで。」
「…、」
TH「また会えるよ、大丈夫。」
会えなかった。大丈夫じゃなかった。
きっとまた、会えない日々が続く。
TH「…あぁもうほっとけない。シュガヒョン、ちょっと後ろ向いて。」
YG「へいへい。」
シュガさんが壁の方を向いたその瞬間、ぐっと引き寄せられて。
ふわっと唇が重なる。甘い、甘い…忘れられないテヒョンくんのキス。
「んっ、」
TH「ん、可愛い。」
嫌なことも心配なことも悲しいことも全部忘れちゃいそうなくらい、優しいキス。
テヒョンくんが綺麗な指で私の唇を撫でた。
最後に私の頬に触れた彼は、低く甘い声で囁く。
TH「また来てくれる?」
「うんっ…、」
TH「ありがとう。アヤちゃんのこと、ずっと待ってるね。」
「うんっ……すぐに会いに来る…。」
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あやテテ(プロフ) - PEKOさん» こちらこそです!嬉しいです〜!楽しんで頂けますように…。コメントありがとうございました😊 (9月27日 22時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
PEKO(プロフ) - あやテテさん、Twitter承認ありがとうございました🙏ゆっくり作品読ませて頂きます☺ (9月25日 20時) (レス) id: a1a5155f7e (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - 名無し45051号さん» 初めまして!中々お話進まず申し訳ないですが、そう言って貰えて大変嬉しいです!今後ともよろしくお願いします。コメントありがとうございました!! (9月15日 22時) (レス) id: 04319824fe (このIDを非表示/違反報告)
名無し45051号(プロフ) - 初めまして初見の者です!このお話めちゃ好きです気長な更新まってます! (9月15日 2時) (レス) @page42 id: c85ed3ec08 (このIDを非表示/違反報告)
あやテテ(プロフ) - murasakiさん» 中々更新できずにごめんなさい!またゆっくりと頑張っていきます。よろしくお願いします!コメントありがとうございました。 (2022年12月27日 23時) (レス) id: df40273254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやテテ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ayatae00/
作成日時:2022年9月24日 22時