5 ページ5
レセプションパーティー当日。
高々と社長の挨拶で始まったパーティー。
各取引先の重役はもちろん、モデルの防弾少年団、著名人も多数参加し、華やかで盛大なものになった。
ユリさんとヒョヌさんは社長のそばで挨拶まわり。
誰がどの役職か、どんな趣味や好みがあるか、社長1人じゃ覚えきれないもんね。
それに比べて私は新人の平社員。
任されたのは料理のオーダーとか商品陳列の手直しとか…それも会場のスタッフさんが全て完璧にしてくださるので、ただただ時間が過ぎるのを見ていた。
それにしても凄い会場……御用達って聞いたけれど…毎回ここを貸切にできるうちの会社ってやっぱりすごい。
床も、壁も、天井までも。
どこもかしこもピカピカキラキラ。
お城みたいな造りに気後れしちゃうほど。
…あとどれくらいで終わるかな…。
このパーティーが終わったら、まずひと段落。
明日から一般公開されるCM、発売される商品。
……色々な事があった。
………あり過ぎたよ。
色んな意味で泣きそう。
泣。
会場の電気がふっと暗くなり、ステージにライトが向けられる。
そうだ、ここでCMと商品の説明映像流すんだった。
画面いっぱいの、防弾少年団のみなさん。
みんなの、努力の結晶。
泣。
とんとん。
『え?…あ!』
JK「ヌナ、お久しぶりです。」
『ジョングクくん、テヒョンくんにジミンくんも!」
JM「俺たちのステージ、ちゃんと見ててくれた?」
『もちろん!かっこよかったよ!』
T「タキシードどう?似合ってる?」
『うん、とっても。」
JK「ヌナもお姫様みたいですよ、とっても可愛い。」
『ふふ、前は寝起きの運動着姿だったもんね。』
JK「俺はこっちのヌナも大好きですけど。」
ぴら、と手に渡される…写真。
『……これ…あの時の……。』
みんなが開いてくれた、私のためのパーティー。
色とりどりのバルーンと可愛いペイント、そして空から降らせたふわふわの羽の中で笑う、私たち…。
JK「…良く撮れてるでしょ?ずっと渡したかった。」
『…うん…とっても楽しそう……。』
実際、楽しかった。
あの時に戻りたいなぁ。
みんなが笑っていたあの時に。
私が……まだ想いに気づく前に、戻りたい…。
暗い中、テヒョンくんと目が合う。
あの後、大丈夫だから心配しないで。とだけメッセージをくれたけど…心配しないわけにいかなかった。
198人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そー(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんコメントありがとうございます!嬉しいお言葉いただいて、幸せに浸っております( ; ; )のろのろ亀更新していきますので、またお時間ある時にちらっと覗きにいらしてください、ありがとうございました(*^^*) (2019年11月25日 20時) (レス) id: 1968e70491 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - 初コメ失礼します☆作品が面白すぎて、昨晩〜イッキ読みしてしまいました^ ^メンバー以外のキャラ(ユリ&ヒョヌ兄妹)も濃くて、そちらのサイドストーリーとかも拝見したいくらいです☆これからも作品の更新を楽しみに楽しみにさせてください☆応援してます☆ (2019年11月24日 12時) (レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
そー(プロフ) - 渡辺さん» 渡辺さん、またまたコメントありがとうございます!嬉しすぎるお言葉をいただいて、喜びで転がり回っております!またマイペースですが、ちょいちょい更新いたします〜(^^) (2019年11月19日 12時) (レス) id: 1968e70491 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺(プロフ) - 更新ありがとうございます!そして完結おめでとうございます!とても素敵な作品に出会えて幸せです!短編も楽しみに待ってます(*^_^*) (2019年11月19日 0時) (レス) id: 1c2a3b8573 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:そー | 作成日時:2019年11月18日 23時