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『………ここは……。』
HW「んー、レストランかな?」
『かな、って何ですか?』
HW「入ればわかるよ、どうぞ。」
ヒョヌさんに連れて来られたのは郊外の一軒家のような建物。
そんなに大きくは無いけれど、造りがとても丁寧で上品で、格式高そうな雰囲気をひしひしと感じる。
中に入ると燕尾服を着た方が数人。
長ーーーい帽子をかぶったシェフの方。
ずらーっと並んでヒョヌさんにご挨拶。
………。
仕事用の動きやすさ重視、ストレッチ機能全開の着倒したパンツスーツの私。
完全に…場違いです……。
『あの、私そろそろ……。』
HW「待って、まだ何も始まってないから。」
『……レストランぽくないんですけど…。』
確かにシェフの方もいらっしゃるけど…。
案内された部屋には、大きなテーブルがひとつ。
レストラン、にしては不思議なレイアウトじゃない?
HW「レストラン?んー…何て説明したらいいかな。うちの…外食先…?まぁ、うちの家の専用のレストラン?って言えばいいのかな。」
『…せ、専用!?』
HW「そそ、わざわざ遠くの店に予約して行かなくても、ここで大体のものが食べられるからね。家族だけだから気兼ねないし。」
『…その空間に何故私が…。』
HW「あぁ、気にしないで。接待でも使うから、家族しか入れないわけじゃないよ?」
そう言われても……。
ヒョヌさんはずんずん部屋の奥へ歩き出す。
大きなテーブルをすり抜け、奥にあったドアを開ける。
HW「ここ、僕のお気に入り。」
ドアの向こうはシックなバーカウンター。
にこり、と父親くらいの男性がグラスを磨きながら会釈してくれた。
ドラマみたいな光景に、思わずヒョヌさんを見る。
HW「今日はね、Aさんとしてみたかった事、しようと思って。」
『………。』
HW「今日は一段と……虫…いや、害虫レベルの顔するね。」
『……何も言ってません…。』
HW「顔が語ってるもん。…大丈夫、これでもマナーには厳しく育てられたからね。僕はジェントルマンだよ。」
『……そうですか。』
HW「…もしさ、嫌なら仕事だと思ってくれて構わないから。割り切って、今日だけ僕に時間ちょうだいよ。」
……笑顔だけど、胸がちくりとした。
…悪い人じゃないの、わかってる。
HW「さ、座って座って。Aさん、お酒は飲める?好き?」
『普通…だと思います。』
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そー(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんコメントありがとうございます!嬉しいお言葉いただいて、幸せに浸っております( ; ; )のろのろ亀更新していきますので、またお時間ある時にちらっと覗きにいらしてください、ありがとうございました(*^^*) (2019年11月25日 20時) (レス) id: 1968e70491 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - 初コメ失礼します☆作品が面白すぎて、昨晩〜イッキ読みしてしまいました^ ^メンバー以外のキャラ(ユリ&ヒョヌ兄妹)も濃くて、そちらのサイドストーリーとかも拝見したいくらいです☆これからも作品の更新を楽しみに楽しみにさせてください☆応援してます☆ (2019年11月24日 12時) (レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
そー(プロフ) - 渡辺さん» 渡辺さん、またまたコメントありがとうございます!嬉しすぎるお言葉をいただいて、喜びで転がり回っております!またマイペースですが、ちょいちょい更新いたします〜(^^) (2019年11月19日 12時) (レス) id: 1968e70491 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺(プロフ) - 更新ありがとうございます!そして完結おめでとうございます!とても素敵な作品に出会えて幸せです!短編も楽しみに待ってます(*^_^*) (2019年11月19日 0時) (レス) id: 1c2a3b8573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そー | 作成日時:2019年11月18日 23時