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しずかな寝息が聞こえると思って、目をあける。
隣には、A。
すー、すー…とかわいいらしい寝息を立てている。
「動くの、迷惑かな。」
そうつぶやいた。
今はAが俺の肩に少し寄りかかっている状態。
動いたら、目を覚ましそうで。
___肌きれい…
そんな考えがふと頭に浮かぶ。
Aを動かさないようにしながら、顔に少し手を当てる。
…変態とか、言わないでよね?
「やっぱ、きれい…」
『…ん…』
やば…!?
『あれ…?luz、さん…?どうしたんです、か…?』
Aが目を覚ました。
今の状況、そりゃあ、理解できないよね。
Aの顔、触ってるんだから。
「…っいやっ!なんでもない…!ただ…」
『ただ…?』
うっ、ここまできたら言うしか無い。
「は、肌が…きれいだったから、つい…」
顔に熱が集まるのを感じる。
すると
ぷっ(笑)
とAが吹き出した。
「なっ…ひどくない…!?」
『ふふっ…ふぅ…ごめんなさい。ちょっと、面白かったので。』
そういうと、えへへ、とAは微笑む。
しかしその笑顔は裏があったようにも思えた。
気のせいだよね。
「あ、起こしちゃってごめん。」
思い出したかのようにいう。
『大丈夫です。勝手に寝ちゃっただけなので!』
ねむくならないだろうな〜って思ってたのに…(笑)
そう、付け足した。
ガチャ…
ま「あ、そ、そういう関係だったんだね、なんかお邪魔しちゃったかな…?」
まふくんがドアを開けてリビングに入ってきた。
しかしすこし呟くと、ドアを閉めて部屋に戻ろうとする。
「ちょっとまって!まふくん!そういうのじゃないからああああ!!!」
僕が急に声を上げたからなのか、Aは肩を揺らし、ビクッとしていた。
一個一個の動作が可愛いんだよ。A。
とりあえずは、まふくん止めに行かないと。
『えっ、えっ…!?』
とまどってるけど、ごめんっ!
まふくうううん!待ってえええ!
__________
Aside
luzさんがリビングを出ていって、戻って来たと思ったら
相川さん?が一緒にいました。
さっきluzさんが”まふくん”って呼んでたから、
たぶんまふまふさんかな。
まふまふさん(仮)は私の方に来て、一言。
ま「さっきは驚かせてごめんっ!
luzくんがあんなことするから…
あ、僕はまふまふって名前で歌い手やってるんだ!よろしくね!」
予想的中。
相川さんはまふまふさんでした。
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彩描(プロフ) - あさひさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2017年8月13日 21時) (レス) id: 0751691f5b (このIDを非表示/違反報告)
あさひ - 凄く面白いです! 更新がんばってくださいね(^_^)/~ (2017年8月13日 10時) (レス) id: 943a80d106 (このIDを非表示/違反報告)
彩描(プロフ) - たぴおかさん» ありがとうございます…!恐縮です…! (2017年7月31日 15時) (レス) id: 0751691f5b (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか - すごくこのお話好きです。これからも頑張ってください! (2017年7月31日 15時) (レス) id: d73681f465 (このIDを非表示/違反報告)
彩描(プロフ) - whiterabbit(ホワイトラビット)さん» そうなんですよ〜…あの二人だとまふくん二人になっちゃいますからね…wそれと、いつもコメントありがとうございます! (2017年6月9日 17時) (レス) id: 0751691f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩描 | 作成日時:2017年5月24日 20時