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Aside
『まふくん？大丈夫…？』
声をかけても、返事はかえってこない。
どうしよう…
『まふくん…？ねえ、なにかあったの？教えて、ちょっとでも力になりた…っ』
まふくんの傍に行き、肩を軽くとんとんとたたく。
『なに、これ…』
腕を見ると、カッターで付けた傷のような物があった。
ねえ、なにしたの…？
そして、まふくんは顔を上げた途端、私を睨みつけた。
瞳には、何も映っていない。”無”だった。
まるで、近寄るなとでも言っているかのような。
でも、その瞳の奥には、
たすけて
と訴えているような何かがあった。
『ねえ、なにがあったか教えてよ。
そうやって睨まないで、お願いだから…っ』
ま「…＿＿＿＿＿＿＿。」
まふくんは、消えてしまいそうなほど小さな声で、
何かを呟いた。
でも、上手く聞き取れない。
『なに…？聞こえないよ、もっとちゃんと喋って欲しいんだ…』
ま「…うるさい、お前には関係ないから、早く消えてよ。」
絶対まふくんが言わないようなセリフ。
どうしてこうすぐに出てしまうのだろうか。
『…もしかしてさ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
※ちょい血表現アリ※
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
まふまふside
あぁ、また失敗だ。
どうして僕は、こうも失敗ばっかするのかな。
失敗して、ネットでは叩かれて、
せっかくできた居場所も、使えないじゃないか。
「また、失敗。まただ。もう数え切れないくらい。」
「居場所なんて、最初から無かったのに。
僕は、馬鹿だよね…っ
居場所があるって、勘違いしてさ、ほんとはそんなもんないのに」
自分を嘲笑うかのように、言う。
＿＿＿そうだ。
「居なくなっちゃえばいいんだよ、
消えれば良いんだ。なんだ、簡単なことじゃん」
そう言って、引き出しから一本のカッターを取り出す。
刃を長めに出し、手首に近づける。
「…ああもう、死ぬってわかってんのに、なんで震えるかなぁ…」
ホントは怖いんだ。死ぬのが怖い。
「手首は、怖い、か」
じゃあ、腕なら…？
今度は腕にカッターを近づける。
鉄が肌にあたって、気持ち悪いぐらい冷たい。
それだけ僕に暖かさがあるってことか。
いやでも生きているということを感じさせられる。
そして、カッターを少しだけスライドさせる。
傷口からは、どんどん血が溢れていった。
「ははっ、痛いな、なんで切ったんだろ、
自分が憎いからか、そっか」
＿＿たすけて。
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彩描(プロフ) - あさひさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2017年8月13日 21時) (
レス) id: 0751691f5b (このIDを非表示/違反報告)
あさひ - 凄く面白いです! 更新がんばってくださいね(^_^)/~ (2017年8月13日 10時) (レス) id: 943a80d106 (このIDを非表示/違反報告)
彩描(プロフ) - たぴおかさん» ありがとうございます…！恐縮です…！ (2017年7月31日 15時) (レス) id: 0751691f5b (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか - すごくこのお話好きです。これからも頑張ってください！ (2017年7月31日 15時) (レス) id: d73681f465 (このIDを非表示/違反報告)
彩描(プロフ) - whiterabbit(ﾎﾜｲﾄﾗﾋﾞｯﾄ)さん» そうなんですよ〜…あの二人だとまふくん二人になっちゃいますからね…ｗそれと、いつもコメントありがとうございます！ (2017年6月9日 17時) (レス) id: 0751691f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩描 | 作成日時：2017年5月24日 20時
