検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:29,738 hit

15 ページ15

A_side



こんこん。

天月さんのドアをノックして、声を掛ける。

『天月さーん、もうお昼ですよ、そろそろ起きないと…』

しーん…

ま、まだぐっすり?
ど、どうしよう。

一応luzさんには

おきんかったら入ってええよ〜

と言われているので、恐る恐る部屋に入る。

『天月さん、起きてください。』

天月さんの居る方へ行き、体をゆする。

け、結構何しても起きないタイプ?

すると、もぞもぞと布団が動き出した。

天「ん〜…あと5分…だめ…?」

布団の隙間からこちらを覗いて、天月さんは言った。

い、いや、そんなきらきらした目で見られても…

『…っ、だめ、ですよ。起きないと96ちゃんとluzさんに怒られちゃいます。
それに、あるふぁきゅんさんといかさん帰ってきたらしいですよ』

天「…いま、なんじ?」

唐突に聞いてきたので、少々戸惑いながらも、時計を見て時間を確認する。

『12:10です。』

天「そっか、12時……っはぁ!?」

がばっと、すごい勢いで天月さんは起き上がる。
案の定、少し前かがみになっていた私のおでこに直撃するわけで、

ごんっ!とこれはまた凄い音がなる。
天月さんも私も、同時に悶絶していた。

『いっ、たぁ……』

天「うぅ…いった…」

おでこをおさえながら私は立ち上がる。
天月さんも、流石にこりたようで布団から抜け出した。

しかし、私の頭は、さっきの天月さんの攻撃のせいなのか
おかしくなっていたようで、ぐらっ、と体が傾く。

やば、倒れる…!

怖くて閉じていた目を、開けると、
そこには少し焦った顔の天月さん。

あれ、?なん、で、
そう言えば、ころんだ時特有の痛みもない。

天「あぶなっ、不注意すぎるよAちゃん、
そりゃ、さっきのおでこ攻撃のせいかもしれないけどさ、」

『100%それです。』

思わず即答した私に、天月さんは吹き出す。

天「www即答?wおもしろ…w」

『あの、天月さん、笑うのは勝手なんですけど、そろそろ離してください…』

そう、未だに天月さんに支えられたままなんです。

天「え?あ、ごめんごめん、
さ、下に降りよっか。」

『はい。』

階段を降りている時、天月さんは唐突に言い出す。

敬語できればやめてほしい。

と、そう言われた私は、なんとか敬語をなくすことにした。

呼び方も、さん付けは嫌だと言うので、
天月くんと呼ぶことにした。

天月さ…天月くんはリビングにはいるなり、96ちゃんに散々叱られていた。

96「もっと早く起きろつっきぃ!」

と。

16→←14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
128人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , シェアハウス
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

彩描(プロフ) - あさひさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2017年8月13日 21時) (レス) id: 0751691f5b (このIDを非表示/違反報告)
あさひ - 凄く面白いです! 更新がんばってくださいね(^_^)/~ (2017年8月13日 10時) (レス) id: 943a80d106 (このIDを非表示/違反報告)
彩描(プロフ) - たぴおかさん» ありがとうございます…!恐縮です…! (2017年7月31日 15時) (レス) id: 0751691f5b (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか - すごくこのお話好きです。これからも頑張ってください! (2017年7月31日 15時) (レス) id: d73681f465 (このIDを非表示/違反報告)
彩描(プロフ) - whiterabbit(ホワイトラビット)さん» そうなんですよ〜…あの二人だとまふくん二人になっちゃいますからね…wそれと、いつもコメントありがとうございます! (2017年6月9日 17時) (レス) id: 0751691f5b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:彩描 | 作成日時:2017年5月24日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。