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葛「…いやぁ〜社交性！！！」
『うちの施設の子たち大人慣れてますからｗｗ』
叶「ちょっと面白かったよｗちびっこ達に弄ばれてる靂ちゃんの図」
葛「おもろかったわ〜ｗあ、コンビニ寄ってい？」
『「おけ〜」』
会うまで緊張していたはずなのに葛葉も居るからか、想像よりいつも通りに話せてほっとした。
飲み物やお菓子を買ってだらだらと話をしながらも、タクシーでホテルに向かい始めた。
『そういや、なんで急に誘ってくれたんですか？めっちゃ嬉しいけど』
葛「俺ら最近仕事詰めだし、黛からお前もずっと動いてるって聞いたから気晴らしってやつー？」
『うぉ、やっぱくろのわ忙しいんだ…お疲れさまです』
叶「いや、靂ちゃんもでしょｗｗ」
『僕はずっと動いてるけど子どもの面倒見るの好きだからいいんですよｗ』
葛「お前保育士のが向いてんじゃね？ｗｗｗ音楽できるし」
『にひひ〜ｗまぁね、なりたいと思ったこともありましたよ』
叶「へぇー、何でやめたの？」
『…ふつーに経済的に厳しかったからかなぁｗ施設って大学進学すら難しいから』
『それと兄貴がVtuber始めて、ネット面白いなって思ったからだね〜』
叶「そっか…まぁそのお陰で僕らとも出会ったしね。」
『うん、結果オーライってやつですか？だって真逆憧れの人達とこんな仲良くなれると思ってなかったしｗ』
嬉しそうにニコニコと僕らの顔を見てくる彼に、目を合わせるのはどうも気が引けて少し目線を外す。
葛葉も僕も、靂ちゃんと仲がいいように感じていても、実際は案外何も知らない。弱音も愚痴も聞いたことがない。
そのせいで気を遣ってくれてると考えてしまう僕がいた。
葛「なぁ、この配信って本当に見えねぇの？」
叶「え、ちょ葛葉、それ聞くの？」
葛「だって偶々だったかもしんないじゃん、黛が聞いたとき」
『…配信？画面真っ白じゃないすか？兄貴も言ってたけど何かあったんですか？』
葛「あー…いや、特に何も」
『ん〜何だぁ？皆疲れてるのでは…？』
叶「……あー、そうかもねぇｗ」
葛「っしゃあ〜！キャスでだらだら駄弁るかぁ〜！！」
『いぇ〜い！！！』
叶「ふふｗｗ靂ちゃんの枠でお願いしまーす」
『僕！？ｗｗえー、いいですけどキャス教えてくださいねー？』
葛「センパイに任せとけぇー！」
『あはは！ｗｗｗやった〜』
こんなに話しても僕は未だ、盈月靂というプログラムされた完璧な人間像とやらが分からない。
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作者名：小春川シノ | 作成日時：2022年8月1日 17時
